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こうして私はお母さんに着付けを手伝ってもらい、浴衣を着た。
黒地にオレンジ色のお花模様がいっぱいの浴衣に、レースのついた帯。
髪には大きなお花がついた髪飾り。
皆帆「Aまだぁ〜?」
居間に顔を出した和人は、浴衣を着た私の姿を見て驚いた。
皆帆「A……」
皆帆母「あら和人。可愛いでしょー」
和人は私を見るなり顔を少し赤くしてまじまじと見つめた。
皆帆「正直驚いたな。僕と花火見に行くだけなのにまさかここまで気合い入れてくれるとは思ってなかった」
A「えへへ。せっかく今の私サイズのがあるんだし、大きくなって着れなくなる前に着ないと損だと思うのよ」
私がそう言うと、お母さんはふふっと上品に笑った。
皆帆母「A、前向きなのね」
A「そう?」
皆帆母「そういう所、和人によく似てる。何だかんだ言って、やっぱり双子なのね」
私と和人はしばらくお互いに顔を見合わせた。
私も和人も、お母さんにすごく愛されてるんだなぁと思った。
皆帆「Aが浴衣なら僕も甚平着ていこっかなー」
こうして浴衣を着た私と甚平を着た和人と2人で花火大会に行く事になった。
和人は下に敷くオレンジ色のレジャーシートを持ち、私はお財布やティッシュが入った巾着を持って草履を履いていった。
会場の近くまで来ると、結構な人で賑わっていた。
他にも浴衣や甚平を着て来ている人はちらほら居る。
歩きながら周りを見ていると、私の左に居る和人にひょいっと手を握られた。
皆帆「はぐれないように今のうちに手つないでおこうよ」
A「……。そうだね」
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野生のスタッフ(プロフ) - 【作者コメント】 2014年9月26日最終更新→2016年8月13日非表示になってた画像を再度表示させる為更新 (2016年8月13日 14時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» どういたしまして(゜_゜>) 頑張ってください。 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» 応援ありがとうございます。 とても励みになり、先ほど無事にこれの続きのパート7を投稿できました。 ありがとうございます! (2014年5月28日 15時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» 私の友達でもいるんです。その子はいつもキラキラしてて笑ってて… 無理しない程度に頑張っていただければ幸いです。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» はい。病人です(^^;) でも心はまだ元気なのでたぶんまだ大丈夫ですw 応援ありがとうございます! (2014年5月19日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月13日 19時