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A「……和人には私に見えていない、たくさんのものが見えているよね」
皆帆「まぁ、僕は自主的に視野を広げているからね」
A「まるで真っ暗闇の中に居ても何でも見る事ができるふくろうのようね」
皆帆「それは違うよ」
A「え?」
皆帆「確かにふくろうは僅かな光があれば他の動物には見えない物でも見ることができるような最大限に発達した目を持っている」
皆帆「メンフクロウの例で言えば、人が物を見分けられる明るさの約100分の1の明るさしかなくても物を見分けられるらしいんだ」
A「へー。すごい…」
皆帆「ほとんどの動物にとっては真っ暗闇なのに、その中で正確に獲物を捕らえたり木にぶつからずに飛べるのは、ふくろうが赤外線を見ることができるからだって思われてたんだって」
皆帆「だけど今じゃ色々な実験の結果、ふくろうにも赤外線は見えてなくて、人と同じように普通に見える物だけ見ているってことが証明されたんだ」
皆帆「だからさすがのふくろうも完全な闇の中では何も見ることはできないよ」
A「へぇ〜…。でも完全な真っ暗闇でも獲物捕らえたりはできるんでしょ?それは何でなんだろうね」
皆帆「確かにふくろうは真っ暗闇の中でもたった数cmの小さい獲物を正確に捕らえたりできるけど、あれは途方もなく発達した聴覚を使っているからなのさ」
皆帆「完全な闇の中じゃ目は見えてなくてもそのすごい聴覚を使えば音だけで周りに何があるかを察知して獲物を捕らえたりぶつからずに飛べるみたいだよ」
A「へぇ〜。そうだったんだ。ふくろうって目だけじゃなくて耳もすごく良いのね」
皆帆「そうらしいね」
A「でも、だったらますます和人みたい」
皆帆「なんでだい?」
A「だって和人は興味がある事になるとよく耳動かしてるし、耳、敏感だもんね」
私はイタズラをするように和人の耳を指でなぞった。
皆帆「んっ……、僕とふくろうは直接的な関係はないじゃないかっ」
A「んー…まぁそれもそうね。目が似てるってぐらいで」
皆帆「それ色んな人に言われるよ」
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野生のスタッフ(プロフ) - 【作者コメント】 2014年9月26日最終更新→2016年8月13日非表示になってた画像を再度表示させる為更新 (2016年8月13日 14時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» どういたしまして(゜_゜>) 頑張ってください。 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» 応援ありがとうございます。 とても励みになり、先ほど無事にこれの続きのパート7を投稿できました。 ありがとうございます! (2014年5月28日 15時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» 私の友達でもいるんです。その子はいつもキラキラしてて笑ってて… 無理しない程度に頑張っていただければ幸いです。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» はい。病人です(^^;) でも心はまだ元気なのでたぶんまだ大丈夫ですw 応援ありがとうございます! (2014年5月19日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月13日 19時