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私は和人が買ってくれたお好み焼きとタコ焼き、チョコバナナを一通り食べ終わり、りんごあめをなめていた。
隣の和人はペットボトルのお茶をごくごく飲んでいる。
そんな時だ。
私は何となく、何があったか悟られてしまっても、和人ならと、話を聴いてみたくなった。
A「…ねぇ、和人」
皆帆「ん?」
A「和人はさ、……大好きな人に、どうしても諦められない人に、避けられる事になったら……どうする?」
皆帆「……。大好きな人に避けられる、か……」
和人は私の質問から、私が最近悩んでいた具体的な理由を理解したようだった。
皆帆「どうにかするね。現状の打開ってヤツ」
A「そこ具体的にお願い…」
皆帆「うーん。相手の行動や状況に合わせて適切な方法を考えるから、一概には言えないな」
A「…そうね。確かにそうだわ」
皆帆「でも共通する事はきっと原因の解明かな。何でそうなってしまったのかを突き止めて、よく考える」
皆帆「自分に非があるのか無いのか、非があるならそれは何かって客観視するね」
皆帆「自分を避けるのが相手にとって最善の選択だと結論付けられるのなら無理に避けないでなんて言えないし」
A「……」
皆帆「まぁ僕ならそれでも他に解決策がないか考えに考えるけど」
A「なるほどね……」
A(確かに最初から真名部くんの領域に私が勝手に踏み込んだようなものだったし、……)
真名部くんにとって私の行動は、あまり良いものではなかったのかもしれないと思えてきてしまう。
A(でもそれなら何でそれまでは普通に……いや、私の事好きみたいに振る舞ってきてくれたんだろう)
真名部くんのそれまでの様子からして、あの好意ありげな態度が私を傷つけさせる為の嘘や演技だったとは考えにくい。
というか真名部くんにそんな器用な真似ができるとも思えない。
A(だとしたら最近何かあったとしか……やっぱり親に何か言われたとか?)
それとも、真名部くんが私を好いてくれていたという事自体、私の認識違いだったのだろうか。
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野生のスタッフ(プロフ) - 【作者コメント】 2014年9月26日最終更新→2016年8月13日非表示になってた画像を再度表示させる為更新 (2016年8月13日 14時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» どういたしまして(゜_゜>) 頑張ってください。 (2014年5月28日 20時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» 応援ありがとうございます。 とても励みになり、先ほど無事にこれの続きのパート7を投稿できました。 ありがとうございます! (2014年5月28日 15時) (レス) id: 6d9ccb8bb7 (このIDを非表示/違反報告)
岩紫望 - 野生のスタッフさん» 私の友達でもいるんです。その子はいつもキラキラしてて笑ってて… 無理しない程度に頑張っていただければ幸いです。 (2014年5月20日 21時) (レス) id: 3a7256021d (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 岩紫望さん» はい。病人です(^^;) でも心はまだ元気なのでたぶんまだ大丈夫ですw 応援ありがとうございます! (2014年5月19日 21時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年5月13日 19時