真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子６

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真名部くんにもう一度歩み寄ろうとして撃沈した次の日、私は抜け殻になった気分で学校へ行った。


昨日の事があったから、そんなに確認しなくてもいいだろっていうぐらい時間割を確認し、忘れ物は一切無い。


そんな金曜日の放課後、社会の講習の時間の事だ。


社会の先生「問２６、真名部〜」


真名部「………。わかりません」


社会の先生「…お前がわからないとは珍しいな。じゃあ雪地」


雪地「ルイ１６世」


社会の先生「正解だ。じゃあ次――」


真名部「………」


真名部くんが当てられて答えられないのは本当に珍しい。


というか多分私が知っている限り初めてだ。



完璧そうに見えて、実は私生活は結構抜けている真名部くん。


きっと今回の事も自分で言い出しておきながら割り切れていないのだろう。


というか真名部くんが簡単に割り切れるタイプなら、こうやって私の事を露骨に避けたりはしていないはずだ。


何があったのか私は未だに知らないままだけど、


真名部くんも私と距離が出来てしまっている今の状況について、少しでも嫌だと思ってくれているのだろうか。


気になっているせいで勉強にも集中出来ずにいるのだろうか。



何がどうしてこうなったのかわからないままの私と真名部くんの間に、冷たくて見えない壁だけが悲しくそびえ立つ。


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――178――→←設定画像（おまけ）・作者から 　※画像途中から非表示になってたみたいなので更新し上げ直しました

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