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真名部くんの態度がいきなり変わってしまってから、3週間が経とうとしていた。
どんなに気まずくても学校は行くし、放課後残らないだけで勉強もちゃんとする。
A「おはよー」
ローコ「あ、Aおはよー。今日の英単語テストいつものよりちょっと覚える量多いよねー」
A「そうだっけ? 昨日勉強したけどまた今から勉強し直さないと点数取れない自信あるわー」
私は席に着き、カバンからテスト範囲の単語帳を出そうとしたが、なぜかそれらしい物が見当たらない。
A(……あれ…?)
私はちょっと焦りながらもう1度カバンの中をよく探してみた。
A(うそ!?無いっ!なんで!?はっ!)
私は気付いた。
A(そうだ…昨日寝る直前までベッドの中で単語帳見て勉強しててそのまま寝ちゃって、起きてからカバンに入れるの忘れて出て来ちゃったんだ!)
なにやってんの私!
A(うそうそどうしよう!これどうせまたいつもみたいに点数貼り出されるのに、こんな勉強すれば誰でも覚えられる単語テストごときもできない奴だとか思われたくない!どうしよう…!)
私は視線をカバンの中から教室全体に向けてみると、皆自分の席で単語帳を開き、静かにテスト対策をしていた。
もちろんそれは真名部くんも例外ではない。
A(皆自分の事で精一杯なんだから誰かに見せてもらうわけにもいかないし…他の人の単語帳覗き見するとか!?)
私は軽くパニックになって冷静さを失っていた。
すると、混乱で自分の机の上のみに向けていた視界に、突如として英単語帳が右ななめ前から入ってきた。
読矢「これ」
A「え?」
読矢くんは私の右ななめ前の自分の席の方から私の机の上に、スッと自分の単語帳を置いていた。
読矢「俺今日の分はもう全部覚えたから」
A(神様!!)
A「うわあああありがとうありがとう!読矢くんは英単の恩人だよ!」
私はうるさくならないように声を抑えながら全力でお礼を言った。
読矢「いいからやれよ時間無いし。範囲のページ、ふせん貼ってあるから」
A「本当にありがとう!」
ローコ「なんだA忘れたんなら言ってくれれば私も見せてあげたのに〜」
A「ローコちゃん集中してたから声かけずらくて…ありがとう」
A(私の周り良い人達ばっかで良かった…)
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星神らぁら(東堂 莉愛だよ!) - ローコは千陽(ちはる)のメイアはエリ (2015年7月21日 20時) (レス) id: d454bba793 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 蒼さん» いえいえー!なんか私も疲労からか気付いたら製作過程をべらべらと……orz 気に障ったとかじゃないので全然大丈夫ですよ! 応援コメント励みなります!ありがとうございます>< (2014年5月14日 19時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - そうなんですか!何か…スミマセン(´д`;;) 頑張って下さいね! (2014年5月14日 18時) (レス) id: 340056b0de (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 蒼さん» それくらいやらないとここに載せられるような出来のものにならないので…… 今日上げたこれの続きのパート6の最終チェック(とその直し)だけでも20時間かかってしまいました; 応援本当にありがとうございます。制作の励みになります! (2014年5月13日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 蒼さん» 忙しいというのではなく続きを人に見せられる状態にできるまでそれぐらい時間がかかるということなのです; ここに上げるのや読むのは一瞬みたいなものですがここに載せるまでが本当に時間がかかって大変で、この作品に限らず毎日何時間もかけて書いているのです… (2014年5月13日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年4月24日 21時