真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子５

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A「うそうそどうしよう！私間違えて明日の時間割持って来ちゃった！」


読矢「何やってんの！？」


A「うん！本当に何やってるんだろうね私！」


私は自分のダメさにテンションがおかしくなっていた。



読矢「…まぁいいや。先理科室行ってて」


A「はい…」


読矢くんは教科書類を持ち急ぎ気味に教室を出ていった。


私はため息をつきながら心を落ち着かせる為に一度自分の机に顔を突っ伏した。


そんな私を見たローコちゃんや他の女子が話しかけてくれる。


女子「なになにどうしたのー？」


ローコ「A一緒に理科室行こーっ。てか何してるの？」


A「…自分のあまりのダメさに打ちのめされてたってところかな…」


私は真名部くんとの件には触れず、時間割を間違えて持ってきてしまった事だけを話した。


女子「あちゃー…それはドンマイだね…」


A「朝単は勉強してくる所間違えちゃうし…人間ってこんなにダメになれるものなんだね…自分でもびっくりだよ…。今の私はミジンコ以下の存在だよ……」


ローコ「Aしっかりして〜！とりあえず理科室行こーっ！」


私は友達に連れられて筆箱だけを持ち、しょんぼりしながら理科室へ向かった。



女子「A今日運悪いね。うちの理科の先生とか忘れ物厳しいし」


A「うん……とりあえず怒鳴られる覚悟はしとく…」


ローコ「でも数学と英語が時間割かぶってて持ってきてたのは不幸中の幸いだね…」


A「うん…あれはさすがに予習して持ってきてないと死んじゃう…」


ローコ「他にも何か困った教科あったら当たる所予習してる範囲で助けてあげるから安心して！」


A「ありがとう……」


友達は本当にありがたいと思った。


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