真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子５

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２学期に入って休み明けのテストも終わり、また普段の学校生活が始まっていた。


そんな頃、私と真名部くんが放課後教室に残っているという事が、私の知らない所で、ひそかに話題になっていた。



女子１「A最近付き合い悪いよねー」


女子２「１学期の頃は放課後も途中まで一緒に帰ってくれたのにねー」


女子１「夏休み中の講習の時もずっと断られちゃってさー。別に一緒に帰るぐらいいいのにねー」


女子３「講習の後って言ったら真名部もじゃん？残ってるっぽいの」


女子２「そういや夏休み明けてからたまに一緒に居るとこ見るわー」


女子３「Aも物好きだよねー。真名部のどこがいいのか私にはさっぱりわからないわ」


女子２「一緒に居て楽しいのかな？」


女子１「Aがたまたま真名部と話す機会あって、その時に変になつかれて仕方なく一緒に居るとか？」


女子３「ありそー」


女子４「真名部とばっか一緒に居たらAに声かけずらくなっちゃうよねー」


女子１「そうそう。うちらも放課後Aと遊んだり仲良くしたいのにさー」


女子４「頑張ってるし可愛くていい子なのにもったいないよねー」



そしてこの話を、たまたま近くを通った真名部は


彼女らクラスメイトからは気付かない位置から、ひそかに聴いてしまっていたのだった。



真名部(………そうですよ…。僕は、何を勘違いしていたんでしょうか)


僕と違ってAさんは、他に何人も友達がいる。


Aさんは僕だけのものじゃないのに


Aさんにとっては僕なんてたった数％の存在でしかないのに


僕の中でAさんは……軽く見積もっても９５％を占める存在になっていて


Aさんは僕なんかとは全然つり合うはずがないのに



いつのまにか僕は


Aさんを


独り占めしてしまっていたんですね



真名部(やっぱりはたから見たら、僕とAさんが仲良いのは、おかしい事なのでしょうか…)


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