真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子４

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お盆休みが終わり、２学期までの講習の日々がまた始まった。


お盆休みの間も家で勉強はがっつりしていたけれど、夏休み明けのテストに向けて、また学校で講習が終わってからも真名部くんと毎日一緒に残って勉強をしていた。


そんな夏休み後半のある日の事だ。


真名部「Aさん、明日の土曜日ですけど、空いてます？」


A「えっ！普通に家で勉強するつもりだったけど…どうしたの？」


真名部「２学期に向けて、本屋さんへ…一緒に問題集や参考書を見に行きたいなと思いまして…」


A(真名部くんから、また誘ってもらえた…！)


A「行くっ！絶対行くっ！」


真名部「そうですか？良かったです。じゃあ１３時にいつもの駅に来てください。迎えにいきますので」


A「オッケー！わぁ〜。楽しみだなぁ〜っ」


真名部「……僕も、楽しみです」


A(学校の帰り道じゃなくて、わざわざ休日に誘ってもらえるなんて…)


A(服買っといて良かったぁー！)


こうして私は真名部くんと、初めて学校のついで以外で会う事になった。




私は帰りの電車に乗りながら、明日を楽しみにしていた。


そして、注意すべきある点についても気付いた。


A(って、こんなルンルン気分で帰ったら和人にすぐ勘付かれて明日絶対尾行される！)



そう、学校帰りではなく休日それだけの為に外出するという事は、同時に和人に尾行される可能性がグンと高まるという事でもあるのだ。


私の表情１つで何かあったとすぐに察してしまう事のみならず、人への尾行を平気でやってのける和人に、この事を知られるのはまずい。


A(明日真名部くんに会う事、和人には気付かれないようにしなきゃ…)


帰宅後私は明日の準備を、和人がお風呂に入っているうちに済まし、嬉しくて楽しみでしょうがない気持ちを家に居る間は隠し通そうとした。


そして、問題集を買うお金をもらうのと共に、もしもの為にとお母さんにも協力を仰いだ。


A「お母さんって、明日仕事ある？」


皆帆母「明日？午前中は仕事入ってるけど午後からはフリーよ。どうしたの？」


A「ちょっと頼みがあるんだけど…」

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