真名部】ライバルと書いて【皆帆と双子４

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私はよく見る為に更に近付いて真名部くんの顔を覗き込む。


A「あ、かっこいい。割とイケメン」


真名部「フツメンですよ。ていうかガン見し過ぎです！」


真名部くんは恥ずかしがりながら、ぷいっと向こうを向いた。


A「だってメガネ外した真名部くんなんて珍しいし、次いつ見れるかわからないし、…」


再び真名部くんはこちらを見る。


真名部「……もしかしてメガネかけてない方が、その…好みなんですか？」


ぶっきらぼうにそう言われ、そんな事気にしてたのかと思った。


A「うーん…好みかどうかはわからないけど、どっちかと言うとメガネかけてる方がなんか真名部くんって感じがして好きかも。多分見慣れてるせいだと思うけど」


真名部「…じゃあかけます」


真名部くんは再びメガネをかけた。


心なしか嬉しそうに見えた。



A「でも素顔も好き。初めて見たけど綺麗だなって思った」


真名部「よくそんな恥ずかしい事言えますね！」


A「えへへ。見せてくれてありがとう」


私が距離を詰めた事で、私と真名部くんの距離は３０cmを切っていた。


真名部「……さっきから近くないですか？」


A「…うん。真名部くんの素顔見る為にちょっと近付いたからね」


真名部「……Aさんは双子の弟さんと普段からよく一緒に寝ていて慣れているんでしょうが、僕は本当に初めての事ばかりで、慣れていないんですよ。こういうの…」


真名部くんは赤くなった顔を隠すように、腕で顔を覆った。


A(私だって恋した相手と一緒に寝るなんて、慣れてるわけないよ…)



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