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そのまま気まずくなるのは嫌だったので、私は思っている事をそのまま素直に言ってみる事にした。


A「そっか。真名部くんは緊張してないんじゃなくて、ただ単にアホの子だっただけなのね」


真名部「!? アホって何ですか!」


A(良かった話に乗ってきてくれた)


A「いや、入学当初真名部くんに抱いてた印象はもっとこう、冷静沈着でちょっとムカつく奴というか…だから思ってたより抜けてておっちょこちょいなところがあって、意外というか…」


A(皆も…真名部くんの事もっとよく知ったら、きっと仲良くなれるのにな)


真名部「悪かったですねイメージ通りじゃなくて」


真名部くんは少しふてくされた。


A「いやいいんだよ。どっちかというとそういう方が私も接しやすいし」


真名部「…本当ですか?」


A「本当本当!抜けててもアホの子でも私が真名部くんの事好きなのに変わりないし!」


そう言って5秒ほど間があいた後、真名部くんは私と目を合わせたままボンっという効果音が出そうなほど一気に赤くなって照れ始めた。


A(……この反応は…)


釣られて胸が高鳴ってしまう。


A「と、とにかくそういうちょっと抜けてる所も真名部くんの良い所かなって私は思うよ。あんまり完璧過ぎても取っ付きにくいし」


真名部「褒めても何も出ませんよ!」


真名部くんは照れを隠すようにぷいっとそっぽを向いて部屋の奥の方に行き荷物を置いた。


真名部「うわぁっ!?」


かと思えば次の瞬間真名部くんは勢いよく転んだ。


A「ちょっと大丈夫!?」


真名部「……はい…」


私はそばまで行き転んでしまった真名部くんに手を差し延べた。


A「立てる?」


真名部「……はい」


私が差し出した手を見て少しビクッとした真名部くんは、私の手を取らずに立ち上がった。


行き場のない手を仕方なく戻す。



A「ていうかよくそのドジっぷりを1学期ずっと隠し通せたね…逆にすごい」


真名部「…だって初対面でナメられたら終わりじゃないですか。僕だってドジ踏まないようにずっと精一杯だったんですよ…」


A「…とりあえずお風呂かシャワーどっちかまだ聞いてないけどどうする?」


真名部「あ、じゃあお風呂で…」


A「わかったよ。お湯張っとくね」


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設定タグ:イナズマイレブンGO , 真名部陣一郎 , 皆帆和人   
作品ジャンル:ラブコメ
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野生のスタッフ(プロフ) - +*霧屋 蘭*+さん» 応援ありがとうございます。おかげで続きの話の制作が進んでおります。続編の投稿はまだいつになるかわかりませんが、応援していただけるおかげでとても頑張れています。ありがとうございます。 (2014年4月1日 15時) (レス) id: ea05ca7d3c (このIDを非表示/違反報告)
+*霧屋 蘭*+(プロフ) - 更新おめでとうございます!!!!(?)昨日は発表会がありまして…コメント遅れましたが((今回もものすごく面白く、急展開がありましたね(//∀//)次の更新も楽しみに待ってます!!! (2014年3月30日 19時) (レス) id: 932d493d72 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 希星(のぞみ)さん» いつも閲覧コメントありがとうございます!この話はパート1上げるずっと前から書いてた部分だったので編集ページ開いてからはそんなに時間かからず済んだのですがそれでも手直しや見直ししてて気が付いたら朝でしたwちなみにホテルでの話はまだ終わってないです(´∀`) (2014年3月29日 20時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
希星(のぞみ)(プロフ) - 更新お疲れ様です!30話一気に更新だなんて…私には絶対できません!ゆっくり休んでください! 今回は更にニヤニヤしちゃいましたwホテル!?ってなってちょっと期待してたんですが真名部にはまだ早かったですねww皆帆の反応も気になります! (2014年3月29日 11時) (レス) id: 893258fcaa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2014年3月29日 4時

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