――71―― ページ29
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その日も開校時間いっぱい勉強し、時間が来て帰り支度を始めた。
綺麗な西日が教室に差し込んでいる。
真名部「あの…良かったら一緒に帰りませんか？」
A「やった！」
真名部「今日も駅まで送っていきますよ」
A「ありがとー」
教室を出て一緒に階段を下り、玄関に向かう。
A(もう口実なんて無くても一緒に帰ってくれるんだ…)
玄関で靴を履き替え、駅までの道のりを真名部くんと歩く。
ほとんど住宅街の天河原方面とは違い、栄都学園は結構都会に位置している。
近くに高くそびえ立っているビルの影から、すっかり西に傾いた夏の夕日が射し込んできている。
A「そうそう、社会の先生のテストの付け方の話なんだけどさ」
真名部「はい、」
A「あの先生って正解してても丸ってつけない人なんだね。ぱっと見、赤ペンの部分がピンだけだったからひどい点数かと思ってヒヤヒヤしたよ」
真名部「それ僕も思いました」
A「だよねー。いつも丸たくさんついてるの見て安心するから点数見るのちょっと怖かったよ」
真名部「わかります」
そんな話をしてから少し間があき、真名部くんは何かを考えているようにゆっくりと口を開いた。
真名部「…やっぱり、こうやって気軽に話せる人が居るって、良いものですね」
A「でしょー？ 友達はいいものだよ。私以外の人とも話してみたら？」
真名部「それは…。第一、話しかけたとしても会話が続く気がしません」
A「私とはこんなに話せてるじゃん」
真名部「Aさんの場合はAさんからもガンガン話振ってくれるじゃないですか。だからこうやって仲良くなってからは会話も気まずく途切れる事ないですし、大抵の事は何言っても許容してくれるのでこちらも安心して話せます」
真名部「だけど他の人とじゃその安心感がないので些細な事で嫌味だとか自慢気とか思われそうで…実際小学生の時もそう言われてきましたし」
A(そうだったんだ…)
真名部「そうなるぐらいなら最初から必要以上には関わらなくてもいいかなと。親の事もありますし」
A「なるほどね…」
A(元々私とも仲良くなるつもりなかったんだもんね)
栄都は基本１人行動する子が多いみたいだから、そんなに困る事もないのかと思った。
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ラッキーアイテム
0.3のシャープペンシル
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希星(のぞみ)(プロフ) - 野生のスタッフさん» あ、いえいえ！私の感想が助けになっているなら光栄です！ほんと、ただ私が思った感想を述べただけなんですけどねw もう一度相合い傘の場面読んできます！ (2014年3月23日 15時) (
レス) id: 893258fcaa (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 希星(のぞみ)さん» つづき 今回でニヤニヤしたとなると次回はもっとニヤニヤすると思いますｗ
まだ完璧と言える状態じゃないので上げれてませんがそう言ってくださると次回を上げるの今から楽しみですｗ
ページ数制限に引っ掛かるので次回はまた続編という形になります(´∀`)
お楽しみに！ (2014年3月23日 15時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 希星(のぞみ)さん» のぞちゃんは作者の私がわかっていなかったり気付いてなかった事をこうしてさりげなく教えてくれる事があってとても助かっています。ありがとう。そうかわかりずらかったか…皆帆との相合傘や部屋での会話でハッキリして、その後も７４ページではっきりさせたつもりでした； (2014年3月23日 15時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - ＋*霧屋 蘭*＋さん» お久しぶりです！ノートには書いてないですよ！データとして書いてそれを何十回、場所によっては何百回と見直して書足したり削ったりと手直しして、それでようやく完成した物を載せて(厳密にはその時も手直ししてる)こうして形になるわけです…よく見て下さり嬉しいです！ (2014年3月23日 15時) (携帯から) (レス) id: 182ff83e6a (このIDを非表示/違反報告)
希星(のぞみ)(プロフ) - とうとう間接キスキタ〜！！もうニヤニヤが止まりません……というかもう二人は両想いになってますよね！あ、でも夢主の想いはまだ恋愛か友情かはっきりとしてないんですよね？今後どんな展開になるか楽しみです！！ (2014年3月23日 13時) (レス) id: a5e1fb107e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野生のスタッフ
| 作成日時：2014年3月14日 21時
