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ドレーヌ「……やけに詳しいのね」
真名部「そりゃあ学校祭の模擬店でやるだけとは言え、メイド喫茶を開店するのであればそれ相応の知識は備えておくべきですし、先週Aさんと一緒に図書室で調べましたから」
真名部くんは得意げになってメガネの中心部をカチャリと触り、レンズ輝かせながら胸を張った。
真名部くんは私が思った以上に調べ、情報を頭に入れていた。
メイア「……Aと一緒に調べたっていうのにAは知らなかったってどういう事なのよっ」
いつの間にか近くまで来てくれていたメイアちゃんが私にひじで軽くツッコミを入れてくれた。
A「えへへっ。知らなかった事ばかりじゃないけど、私はどっちかと言うとメイド喫茶について重点置いて調べてたから、メイドそのものについてはあまり深くは調べてなかったんだぁ。真名部くんナイス!」
親指を上に立て、グーっと真名部くんにポーズを取ると、真名部くんは嬉しそうに得意げな顔をした。
ドレーヌ「……。学祭でやる為にわざわざ調べたってわけね。てっきり普段からそういう趣味趣向でいやらしい妄想でもしてるのかと思ったわ」
真名部「ちょっ!それ僕がですか!?失礼ですよ!」
真名部くんは顔を真っ赤にして憤慨した。
A「ま、まぁ元々メイド服まで着るのは有志だけでって話だったし、ドレーヌちゃんがどうしても嫌なら無理しなくてい」
私が言い終わる前に、ローコちゃんが割って入ってきた。
ローコ「そんな事言って、着こなす自信が無いんじゃないの〜?」
ドレーヌ「なんですって?」
ローコ「メイアだって生粋のお嬢様だけど、メイド服着るのは楽しみにしてるよ。ねっ?」
ローコちゃんがメイアちゃんにそう尋ねると、メイアちゃんは気品のある仕草で答える。
メイア「えぇ、そうね。あんなに可愛いデザインなんですもの。私の美しさが引き立って、お客さんもメロメロになる事間違い無しだわ」
この自信に満ち溢れた発言。
さすがメイアちゃんである。
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野生のスタッフ(プロフ) - 優子さん» パート1から見てくださったんですね!ありがとうございます! コメントをいただいた時、ちょうどこれの続き(パート13)を仕上げているところで、やっぱりこれは面白くないんじゃないかって不安になっていたので、とても勇気づけられたんです。ありがとうございます! (2015年3月27日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - リベロさん» 励ましのお言葉ありがとうございます…! おかげさまでパート13、先日無事に投稿することができました!ありがとうございます! (2015年3月27日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 野生のスタッフさん» はじめまして!作品part1から全て見させていただきましたが、めっちゃおもしろかったです!!続編も楽しみにしてます!頑張ってください! (2015年3月23日 16時) (レス) id: e909545786 (このIDを非表示/違反報告)
リベロ - 僕なんかのことをそんな風に......(涙)...ありがとうございます。僕も、この作品に色々勇気を貰います。これからも更新頑張ってください。よろしくお願いします。 (2015年1月26日 22時) (レス) id: b43f80350a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» こちらこそ今回も読んでくださってありがとうございます…! 本当は真名部くんに見せてからの話も今回のパートの中に入れる予定で書いていたのですが、載せようとしたらどうやらページ数オーバーとなってしまったようで…; 次回に回す形になってしまいました; (2015年1月23日 2時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2015年1月21日 18時