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真名部「確かにメイドの仕事は古代ローマでは人間以下の扱いをされていた者の仕事でしたが、中世においてのメイドは使用人扱いでした」
真名部「近代以降、メイドの主な雇用者である中産階級の成長により増加し、19世紀後半から20世紀初頭のイギリスにおいて全盛期を迎えました」
ドレーヌちゃんはいきなり会話に入ってきた真名部くんに対して『いきなり何よ』と言いたそうだったが、私もドレーヌちゃんも一旦黙ってそのまま真名部くんの話を聴いていた。
真名部「しかし第一次世界大戦を契機に女性労働力の再評価が始まると、女性の社会進出と共にメイドは急激に減少したそうです」
真名部「現在の先進国では、住み込み、フルタイム労働のメイドはごく一部でしか見られなくなっているそうです」
真名部「そして日本ではおよそ1990年代後半以降、メイドというものがしばしば萌えの対象として語られるようになりました」
真名部「この場合、主人に対して絶対の忠誠を誓う等、本来のメイドとはかけ離れた特徴を持っている事が多いようで、2000年代中頃からはメイドに対して萌えを感じる客層向けに特化した、いわゆるメイド喫茶が各地にオープンしています」
ドレーヌ「メイド喫茶の存在くらい私だって知ってるわよ」
ドレーヌちゃんにジト目でツッコまれ、真名部くんは真顔でメガネの中心部をいじりつつ説明を続けた。
真名部「メイド、エプロンドレス姿の使用人や、女中、女給などにフェティシズム的な興味、傾倒を抱くのは、いわゆるオタク的な狭義のサブカルチャーのみにとどまらず、より広範なサブカルチャーの一環としても存在していたそうですよ」
真名部「古くは純文学者の太宰治もそういうコスチュームの女性に惹かれていたとか」
A「へー！そうなんだ〜！」
真名部くんは相変わらず難しい言葉を使って説明するが、それでも言ってる事はだいたいわかる。
真名部「つまり現代の日本における、しかもメイド喫茶のメイドは身分の高い低いは関係ありません」
真名部「結論を言いますと、あなたが経済的に豊かな家庭で育った、いわゆるご令嬢という立場でも、本来のメイドと混合して自分の立場を気にする必要は無いというわけです」
ドレーヌ「………」
まぁ中学校の学校祭で萌え路線の模擬店をやるという時点で少なからず人目が集まり気になるわけだが、
ここは真名部くんの話の腰を折らない為にもそれは言わないでおく事にした。
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野生のスタッフ(プロフ) - 優子さん» パート１から見てくださったんですね！ありがとうございます！ コメントをいただいた時、ちょうどこれの続き（パート13）を仕上げているところで、やっぱりこれは面白くないんじゃないかって不安になっていたので、とても勇気づけられたんです。ありがとうございます！ (2015年3月27日 23時) (
レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - リベロさん» 励ましのお言葉ありがとうございます…！ おかげさまでパート13、先日無事に投稿することができました！ありがとうございます！ (2015年3月27日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 野生のスタッフさん» はじめまして！作品part1から全て見させていただきましたが、めっちゃおもしろかったです！！続編も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2015年3月23日 16時) (レス) id: e909545786 (このIDを非表示/違反報告)
リベロ - 僕なんかのことをそんな風に......(涙)...ありがとうございます。僕も、この作品に色々勇気を貰います。これからも更新頑張ってください。よろしくお願いします。 (2015年1月26日 22時) (レス) id: b43f80350a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» こちらこそ今回も読んでくださってありがとうございます…！ 本当は真名部くんに見せてからの話も今回のパートの中に入れる予定で書いていたのですが、載せようとしたらどうやらページ数オーバーとなってしまったようで…； 次回に回す形になってしまいました； (2015年1月23日 2時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野生のスタッフ
| 作成日時：2015年1月21日 18時
