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皆帆「できたよ」
A「わーいありがとー。いただきまーす」
手を洗い終わり、2つのコップと麦茶を冷蔵庫から出し、居間の食卓テーブルで和人と向かい合って具無しのヤキソバを食べる。
A「うん、上手に出来てるよ」
皆帆「Aが普段作ってる姿を見ているからね」
私が食べ切れるようにと親切心なのか、和人は普通の1人前なのに対し、私の分は半人前の量である事に気付いた。
どうやらもう半人前はまだフライパンの中らしい。
A「それにしても和人も食べるようになったね。夜ご飯も食べたのに夜食なんて」
皆帆「一応これでも育ち盛りだからね」
のど詰まりしないように、和人は片手で麦茶をゴクゴクと飲んでいる。
食べながらふと、脱衣所の方に目がいく。
脱衣所には洗面所の他に洗濯機が置いてあり、洗濯機のそばにはオレンジ色の洗濯カゴが置いてある。
その中には制服のワイシャツや靴下、体育の授業で着たジャージやTシャツなんかが無造作にほうり込まれている。
A「そういえばまだ洗濯機回してなかったね。もう夜だけど今の時間から回しても大丈夫かな?」
時計は10時10分を過ぎていた。
皆帆「集合住宅じゃないし大丈夫じゃない?」
A「じゃあこれ食べ終わったら回すかな」
私は和人が作ってくれたヤキソバをムシャムシャと食べ、ごちそうさまをしてから席を立ち、食器を流しに置いてから脱衣所に向かった。
制服のワイシャツや学校指定のTシャツ、そしてそれらと一緒に洗っても大丈夫な物とそうでない物に分け、ポケットの中に何も入ってないか確認しつつネットに入れ、次々と洗濯機にほうり込む。
食器を下げる途中の和人が近くを通る。
A「和人、他に洗濯物無い?」
皆帆「部屋見てくるよ」
A「うん」
私は棚から出した洗剤と柔軟剤をたらりと入れ、洗濯機のモードをセットし、スタートボタンを入れた。
ザ――ッと水が出てきて、洗濯物が水に浸かっていく。
皆帆「A、さっきお風呂上がりに使ったバスタオルも追加で」
A「うん。中入れといて」
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野生のスタッフ(プロフ) - 優子さん» パート1から見てくださったんですね!ありがとうございます! コメントをいただいた時、ちょうどこれの続き(パート13)を仕上げているところで、やっぱりこれは面白くないんじゃないかって不安になっていたので、とても勇気づけられたんです。ありがとうございます! (2015年3月27日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - リベロさん» 励ましのお言葉ありがとうございます…! おかげさまでパート13、先日無事に投稿することができました!ありがとうございます! (2015年3月27日 23時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 野生のスタッフさん» はじめまして!作品part1から全て見させていただきましたが、めっちゃおもしろかったです!!続編も楽しみにしてます!頑張ってください! (2015年3月23日 16時) (レス) id: e909545786 (このIDを非表示/違反報告)
リベロ - 僕なんかのことをそんな風に......(涙)...ありがとうございます。僕も、この作品に色々勇気を貰います。これからも更新頑張ってください。よろしくお願いします。 (2015年1月26日 22時) (レス) id: b43f80350a (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - すだちゆさん» こちらこそ今回も読んでくださってありがとうございます…! 本当は真名部くんに見せてからの話も今回のパートの中に入れる予定で書いていたのですが、載せようとしたらどうやらページ数オーバーとなってしまったようで…; 次回に回す形になってしまいました; (2015年1月23日 2時) (レス) id: 5818d612b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:野生のスタッフ | 作成日時:2015年1月21日 18時