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なにしてんだよ ページ25





side 西田




脅しのつもりだった。

コート横の長机でパソコンと向き合っているAさんに少しだけイラッとした。

…ずっとパソコンに何か入力してるだけじゃん。

Aさんが俺にアドバイスしたことはフェイントのこと。

そんなの、わかってる。

だけどあのゲームで打たなかったら決まらない。

だって、Aさんのチームはレシーブが得意な人が多いから。

フェイントなんて拾われるに決まってる。




関田「おいA!大丈夫か!」

小野寺「Aさんしっかり!」

柳田「おい誰か救急車!」




みんなが駆け寄っていく中、俺は呆然と立ってるだけだった。

俺がAさんの近くを狙って打ったサーブは、思ったよりもスピードが出てて、

そしてAさんに向かって飛んでいった。

あ、やばいと思ったときには関田さんが叫んでいて、Aさんはパソコンを庇うように抱きしめた。

ボールは彼女の頭にあたって、吹き飛ばす。

ガシャン!という大きな音と一緒に倒れた。




石川「…なにしてんだよ!お前!」

西田「…っ」

石川「お前、Aさんを狙って打っただろ」

清水「やめろ祐希。説教は後にしてやれ」

柳田「…今はAの心配してやれよ」




倒れたAさんは眠ってるような顔をしていた。

さっきから関田さんや太志さんが声をかけてるけど、反応がないみたいだった。

…俺は、









しばらくしたら救急車が到着して、Aさんが運ばれて行った。

付き添いは太志さん。

Aさんが、一番安心できる相手だろうからと。




清水「で?どうした西田」

西田「…」

石川「黙ってたらわかんねーだろなんか言えよ!」

柳田「落ち着けって。西田、ゆっくりでいいから話せ」




しばらくの沈黙のあと、俺は口を開いて全て話した。

負けて、悔しくて、そんなときにアドバイスにむしゃくしゃしたこと。

しかも、Aさんは女子だ。

同じ日本代表でもなければ、バレーを続けている訳でもない人。

だから、ちょっと俺のサーブでビビらせてやろうと思ったと。




西田「…狙うつもりはなかったんです」

柳田「でもそんな気持ちのまま打ったらコントロールなんて効くわけないだろ?」

西田「…すみません」

柳田「…とりあえず今日はここまでだ。西田以外は片しをしててくれ。西田、お前は来い」





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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!はい、読みたいです! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました!だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる?作品名は仲良し芸能界です!高評価お願い! (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます!!はい!ぜひ!友達申請お待ちしております!! (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです!友達になりませんか? (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年10月23日 21時

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