いつもそうだ ページ34
・
side 小野寺
小野寺｢…楽しそうっすね、関田さん｣
関田｢おお、太志｣
関田さんがキッチンに行ってしばらくたった。
あまりにも長かったから様子見に俺もキッチンに行ったら、Aさんの頬を両手で挟んでる関田さんがいた。
…近い。
しかもAさん、顔が真っ赤だ。あんな顔見たことない。
そしたらAさんがどこかに行った。
関田｢俺楽しそう？｣
小野寺｢はい、とても。…Aさんのこと、好きなんですか？｣
関田｢…そう見える？｣
小野寺｢傍から見たら、そうですね｣
関田｢…どうかな。まあ、いい子だなとは思うよ。面白い反応もするし｣
そうだよ。Aさんはいい人だよ。
めちゃめちゃ面白い反応もする。知ってるよ、そんなこと。
なんなら、関田さんが知らないAさんだって知ってる。
小野寺｢…Aさんのハンバーグまじで美味しいんすよ｣
関田｢前にも食べたのか？｣
小野寺｢大学生のときに何度か。バレー部の仲がいい男女グループがあったですけど、その中にAさんもいて｣
関田｢ああ、なるほど。その時に作って貰ってたんだ｣
小野寺｢はい。ほんと、なんでも美味しいですよ。オムライスも、唐揚げも｣
関田｢へぇ、いいなぁ。俺も今度作ってもらお｣
…やべ。何話してんだ俺。
ただの自慢じゃん。バカかよ。
なに一人で焦ってんだよ。ほんと、Aさんのことになると余裕がなくなる。
その時、Aさんが戻ってきて手伝ってと言った。
嫌そうな反応してても実際は嬉しくて、…もっと素直に、なればいいのにな、俺。
Aさんの家には2つの炊飯器がある。
食べ盛りのバレー部が何人来てもいいように、彼女が買った。
…もう使うかもわからなかったのに、まだちゃんと残してある。この人のこういうところが、大好きだ。
本当に、好き、なんだけど…。
小野寺｢…仲良いっすね｣
｢えへへ、そう？｣
小野寺｢…Aさん、俺の知らないところでいろんな人と仲良くなってる｣
｢そんなことないよ｣
小野寺｢あるよ。壱青くんだってそう、マサさんや関田さんも、最初はあんなに緊張してたのに、今は楽しそう。西田だって、呼び捨てにしてる｣
｢なんだなんだ〜？嫉妬か〜？｣
小野寺｢…うん。嫉妬｣
｢かわいいヤツめ！｣
ほら、こうやって、年下扱いされて相手にしてもらえない。
いつもそうだ。
…俺はいつになったら、一人の男として見てもらえますか？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！はい、読みたいです！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました！だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる？作品名は仲良し芸能界です！高評価お願い！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！！はい！ぜひ！友達申請お待ちしております！！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです！友達になりませんか？ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花
| 作成日時：2019年10月23日 21時
