勝機 ページ13
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やべ、怒鳴っちゃった。
私、消される？
バレー日本代表を怒鳴りつけたって言われて社会的に消される？
家燃やされそう。
｢…ごめん、怒鳴って｣
黒後｢…いえ、ありがとうございます｣
｢え｣
黒後｢そうですよね。私、日本代表ですもんね。もっとしっかりしなきゃ｣
｢…｣
黒後｢ありがとうございます。やる気出ました。試合にも出してもらえるよう、今は治療に専念します｣
｢私、力になれたかな…？｣
黒後｢はい、とても。私にしか出せない空気がきっとあるから、日本のために頑張れそう！｣
愛ちゃんは笑った。
さっきまでの暗い顔が嘘みたいに晴れた。
…よかったのかな。うん、よかった。
届いたのなら、よかったよ。
西田｢Aさんカッケー！｣
｢んぇ！？に、西田くん！？｣
西田｢俺はどんな空気出してますか？｣
｢え、えーと、｣
石川｢…ちなみに俺は？｣
｢わ、石川くんも？｣
ふたりがいたのか。知らなかった。
しかも今の話聞かれてた？
…恥ずかしい。
穴があったら入りたいとはこのことだ。
西田くんは私の答えを楽しそうに待っている。
…なんか見えるぞ。尻尾？耳？
石川くんはじっとこっちを見つめてくる。
あらやだ、やめてよすっぴんだから。
｢…西田くんは、曇り空を晴らすような活気に満ち溢れた空気、みたいな？｣
西田｢おお｣
｢最年少だからね。お兄さんたちは頼れる弟がいて心強いと思うよ｣
西田｢おお！俺そんなにカッケーっすか！｣
｢うん、カッケー｣
西田｢俄然やる気出てきました！じゃあ、祐希さんは？｣
あー、彼とはあまり話したことがない。
というのも、なぜか避けられてる？気がする。
私のことが苦手っぽいから、私も極力近づかないようにはしてたんだけど、
今はこんなに近くにいる。
｢…石川くんはやっぱり安心感かな｣
石川｢…｣
｢エースだし、決めたらさすがエースだわってなるし、逆に止められたらセッターとしては不安になる｣
石川｢…まじ？｣
｢セッターとしてはね。だって石川くんが決められなかったら誰も決められないじゃん。セットアップの問題かもしれないけど、全日本のセッターがそんなミスしてたら話にならないし｣
石川｢…｣
｢だからミドルとか使ってエースから視線を逸らす。そしてまた、絶好のタイミングでエースにあげる。そうして入った一点の空気は、｣
まさに、勝機。
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エマりん - 読んだら感想を仲良し芸能界で！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！はい、読みたいです！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 貴方の作品を見てみてすごいと思いました！だから私の作品も見てほしいなぁって思いました…読んでくれる？作品名は仲良し芸能界です！高評価お願い！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - エマりんさん» ありがとうございます！！はい！ぜひ！友達申請お待ちしております！！ (2020年2月9日 7時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - めちゃくちゃ良かったです！友達になりませんか？ (2020年2月9日 7時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年10月23日 21時
