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《姉ちゃんも入ってもらう》
《王国の名前は__“天竺”だ》
『私が入るんは強制かい』
クスッと笑い、小声でツッコんだ
『それにしても、“天竺”なぁ…』
手紙を丁寧に便箋に仕舞い、その便箋を見つめる。
机の対面で蘭から私宛の手紙を取り返したのであろう竜胆が佐野からの手紙を机の上に差し出してきて、口を開いた。
竜胆「A、今なんて言った?」
『ん?私が入るんは強制かい?』
竜胆「違う。その後」
その後…?
その後なんて出した単語は天竺くらい…
『天竺?』
蘭「何?A、天竺知ってんのか?
なら話は早ぇじゃん♡
A、お前も天竺入れよ♡」
竜胆「俺ら、今日はその天竺に誘いに来たんだ」
『いや……え?
誘うも何も、
弟が天竺設立しますわ〜。
強制参加してな。
言う手紙を寄越してきて今それ読んだ所やで?』
蘭/竜胆「「え?」」
ポカーンと口が開く2人。
私が口を開こうとしたその時
ピンポーン
と電子音が鳴った。
最上階についてすぐにインターホンを設置しているのだ。
とは言っても、受付から基本連絡が来るので
あって無いようなものである。
そしてそのインターホンを押すのは決まってただ1人
ガチャ。と部屋の扉が開く。
晴臣「ねね!来た!!!」
____血の繋がりのない弟の晴臣である。
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作者名:りう | 作成日時:2023年11月4日 14時