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41話 ページ43











「……それで、お前はその金を何に使ったんだ?」


目の前の柊の手には未だナイフが握られている
私はベッドに繋がれたまま動けそうにない
全てを自白させられているという状況だ


「…鞄の中、見ませんでした? 色々入ってたでしょ」


「あぁ、確かに見たよ

……だが、入っていた銃刀器の殆どは偽物だった」


__やはり気付かれていたか

ぐっと唇を噛む


「えぇ…本物は中々手に入りませんからね
殆どがサバイバルゲームなんかに使われるモデルガンです」


武智から奪った金の1割は鞄の中に入っている武器に使った
本物は果物ナイフとスタンガン、そして金属探知機くらいだ


「残りの金は何処に使った?」


確かに、これだけで300万使ったとは誰も思わないだろう

仕方がない……







「……火薬、ですよ」








全てを、話してしまえ









「私の目的は…武智への復讐


武智を社会的に殺すことで、澪奈への償いになると思った

私は火薬を繋ぎ合わせて作った爆弾を学校の体育館に仕掛けました

全ては3月10日の為でした


3月10日、卒業式当日です

私は卒業式が終わった瞬間に、

体育館倉庫に隠した1つ目の爆弾を爆破させる予定でした

そして武智をステージの上に立たせて

17:00までに全ての罪を自白しろ

さもなくばこの会場にある爆弾を爆破させる と脅すつもりだった」


なるほど、と柊が呟く


「武智が自白すれば、一気に武智の信頼度は下がり

彼はこの学校には居られなくなる

もし17:00までに自白しなければ

武智だけ外に出して体育館を爆破させる

体育館には全校の生徒と教師、それから保護者がいます

素人が作った爆弾でも間近で爆破させれば

多くの死傷者が出るのは明白でしょう

そうすれば武智に一生モノの傷を負わせることが出来る

マスコミが上手く報道すれば

武智の社会的制裁は待ったなしでしょう?」



「つまりお前は、自爆テロを企てていたわけだな」



「えぇ…

しかし体育館は沢山の人が出入りする場所

10日までに爆弾の存在がバレる可能性も十分にあった

だから携帯を改造し爆破物に赤い印がつくGPSを搭載して

誰かの手で処理されても気付けるようにした

念の為に金属探知機も買いましたよ

まぁこれは、あまり役目を果たしませんでしたが


家の倉庫にはまだ火薬が残っていましてね

いつでも持って行ける状態ですから





……でも









………武智は、私が思っていた以上に





最低なヤツでした」

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設定タグ:3年A組 , 夢小説 , 柊一颯   
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています!応援してます!! (2022年8月23日 17時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - もう更新しないんでしょうか?すごく面白いので続きが見たいです。続編と物語の更新楽しみにして待っています (2020年9月27日 0時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - ヤバイですね!まさかの共犯になるなんて…!面白いです!更新待ってます! (2020年1月24日 23時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま - すっご.....。作者様、絶対頭良いやん.....。 (2019年3月16日 10時) (レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ナナたん - 超大作ですね! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 0ab40017a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みズま | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年1月14日 19時

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