【d!】男だと思われてるんですが。【zmルート完結】 (ページ13)

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部屋に入ってきたAは、一旦扉を閉めてまた開けて…また閉めた。

kn「お〜いA！なんで閉めんねん！」

コネシマが扉を開けて逃げようとしていたAを引っ張り出してくる。

『な、なんでみんないるの…！？ゾム！？』

zm「あ〜すまんすまん。昨日ストーカーのこと話したんは言うたやん？それで今日コイツらが来るの言うの忘れててん。ほら、色々あったやん」

『あ…な、なるほど…ごめん…』

zm「いや…」

rbr「なんやねんお前らその空気…」

em 「付き合いたてじゃあるまいし…まぁ私はわかりませんけど」

エミさんの付き合いたてという言葉に赤面したAを見て、大絶叫が起こる。

tn「おまっ…まさか」

ut「やりやがったなゾム！？」

sha「はぁまじで？！」

ci「嘘やんな！？A！？」

『…昨日、付き合い、ました』

Aから言ってくれた事実に俺は嬉しくなる。

zm「ふーん！お前ら！そういうことでAは俺の彼女やから諦めな！」

再び騒がしくなるが、Aが一生懸命俺のどこを好きになったのかとか経緯とかを説明してくれたおかげでコイツらも納得したようだ。まだ未練がましく見てる奴もいるけど、俺が選ばれなければ俺も同じことをしているだろうから何も言えない。ひとしきり騒いだ後には全員が祝ってくれて、改めてコイツらと友達で良かったと思う。

tn「まぁじゃあ、ゾムは後でシメるとして。一旦切り替えていこか」

zm「俺シメられるんか…」

tn「Aのストーカーを撃退する作戦を昨日俺らで考えたんや。それでもちろんこれにはA本人の協力が必要や。できるか？」

『元々皆が協力してくれる側なんだし、どんなことでもやるよ。なにをすればいい？』

tn「よし。作戦はこうや…」

そう言ってトントンが説明した作戦は昨日決めた案よりもさらにきちんと整理されていてあそこからまた考えていたのかと感心した。

その日はそのまま作戦会議をして、明日決行となった。放っておいたら全員泊まるとか言い出しそうな雰囲気を感じ取ったので早めに家から追い出した。

『明日か…』

zm「A大丈夫や。俺が絶対守ったる」

『信じてるよゾム』

そう言って微笑むAは不安げながらも俺を真っ直ぐに見つめてくれた。

その日は安心したのかもう1人で眠れるそうなのでAは部屋へ戻ろうとしたが、俺が寂しいと言ったら『仕方ないなぁ』なんて言いながらも嬉しそうに微笑んで一緒に寝てくれた。