【d!】男だと思われてるんですが。【zmルート完結】 (ページ11)

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アイツらに相談してからはどうしたらいいのかを具体的に案を出してくれた。
俺じゃ思いつかなかったような視点もあって、人数が多いことの利点だとも思う。

それと1つの作戦も。

その日はその作戦の内容を詰めてお開きになった。明日は休日だからみんなAに会いに来るらしい。

多すぎやろやめろやと伝えたところ

「お前の家広いし、そもそも話さんかったんが悪い」

らしい。俺に拒否権は無いらしい。Aが起きたら謝らんとな…。そう思って俺も寝る準備をして布団に潜り込む。ウトウトし始めてきた頃に、部屋の扉をノックする音が聞こえた。ノックした人物は今1人しかいない。

zm「A？開いとるで」

そう返事すると、扉が開いて起きたばかりなのかまだ眠そうな目をしたAが立っていた。その可愛らしい姿にごくりと喉がなった。

zm「…っAどうしたん？」

『ごめ…その…1人じゃ怖くて寝れなくて…何度も起きちゃって…』

アイツらとは1時間半ほど話し込んでいたから、つまりは1時間以上1人で悩んでいたのかと思うと、申し訳なく思う。

『ほんとに申し訳ないんだけど…今日だけでいいから一緒に寝て、ほしいな…って…』

そんな好きな女からの可愛いお願いを断れる男がいるのだろうか。いやいない。二つ返事でOKしてしまったが、Aの心底ほっとしたような顔を見ると、なんとも言えない気持ちになった。
俺のベッドで横になる。セミダブルだから、少し手狭な程度だが問題なく寝れる。一応背中合わせで寝た。

zm「なぁA、1個謝らなあかんことがあんねん」

『？』

zm「さっき、メンバーにお前のストーカー被害のことを話した」

『！…そっか』

zm「怒らんの？」

『ゾムは私のためを思ってメンバーに相談してくれたんでしょ。それくらいわかるよ。ありがとう』

zm「好きや」

『へっ』

Aの言葉につい本音が零れてしまった。背中越しに少しだけ触れているAの体温が上がったように感じる。きっと今顔は真っ赤なのだろう。

zm「こんな時に言うもんやないけど、俺お前のこと好きなんやで。責めるわけやないけど、もうちょい警戒心持った方がええよ」

『そ、うだね…』

zm「たまたま聞いたのが俺ってだけでほかの奴が先に気付いて同じ状況になってたらと思うとちょっと嫉妬するわ」

『それは違っ…』

俺のその言葉にAは、突然上体を起こした。俺はびっくりしてAの方を向いてしまう。