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声のした方を振り向けば、そこには綺麗な女の人が立っていた。少し強めの香水の香りが鼻腔を擽った。女の人は隣にいた私をちらりと見るとすぐにショッピに目を向けた。その一瞬の視線は明らかに敵意を含んでいて、チクリと私の胸に棘として刺さった。
shp「あー…金谷、サン」
「ふふ、この前の同窓会以来だね？」
shp「そっすね」
私はいないものとして扱うかのように話し始める彼女、金谷さん。なんとなく気まずい私は、どうすれば良いのか考えていると
「それで、横の人は塩戸くんの彼女さん？私もしかしてデートの邪魔しちゃったかなぁ？」
と、耳につく猫なで声で私をようやく見た金谷さんの質問に
shp「…この人は」
『か、彼女じゃないです！ただの友達、です』
ショッピから言われるであろう言葉を聞きたくなくて、ショッピの言葉を塞ぐように被せて私が答えると、明らかに一瞬鼻で笑った金谷さんは
「そうなんだ！彼女さんじゃないならちょっとだけ塩戸くんのこと借りてもいーい？この前の同窓会で連絡先聞きそびれちゃってぇ」
『あ、わ、私このあと用事があるのでどうぞ！』
shp「は！？ちょ…」
ショッピの慌てて止める声も無視して、私はそそくさとその場から立ち去った。当たり前だがこの後ショッピと遊ぶ予定だったのだから用事なんてあるわけない。でも、今あの場にいて。その後にショッピと遊ぶなんてとてもじゃないができる気がしなかった。逃げたかった。
2人からもう見えないだろう距離まで来た私はそのまま走り出した。目頭が熱い。視界が歪む。
彼女じゃない。
自分で言ったくせに、自分で傷付くなんて。あぁなんて馬鹿なんだろ私。
『…あの時、なんて言おうとしたんだろ』
結局遮ってしまったショッピの「…この人は」の続きを自分で遮ったのに、僅かに期待してしまった自分があの時確かにいた。
だけど、ショッピと出会って1年にも満たない私と、学生時代から彼を知っているあの人。どう考えたって負けてる。
『…』
ズキズキと痛む胸と、嗚咽を飲み込んで痛む喉。叫びたくなるような気持ちを抑えて、私は家に帰った。
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リツカ(プロフ) - ラピスティアさん» ラピスティアさんコメントありがとうございます！わーとてもとても嬉しいですありがとうございます;頑張ります！！！！！！！！！ (2月8日 23時) (
レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
ラピスティア(プロフ) - shpルート完結おめでとうございます！リツカさんの書く物語全部大好きでいつも読ませてもらっています！各ルート完結まで大変だと思いますけど応援してます！頑張ってください！ (2月8日 23時) (レス) id: 686e242ca7 (このIDを非表示/違反報告)
リツカ(プロフ) - わんわさん» わんわさんコメントありがとうございます！私もいい加減書き切りたいなーとは思ってるので頑張ります！ (2月8日 20時) (レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
わんわ(プロフ) - この作品めっちゃ好きで繰り返し見てます✨️完結まで各ルート大変だと思うんですけど見たいので頑張っていただけると嬉しいです！！！ (2月8日 18時) (レス) @page7 id: 4482993794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツカ | 作成日時：2023年10月29日 15時
