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shp.side
あの飲み会のあと、俺はAを絶対に送り狼にならないことを条件に家まで送る権利をじゃんけんで勝ち取った。
タクシーでAのマンションの前まで送る。乗る時も降りる時も背中に担いで出る。
タクシーの運転手は、もしかして犯罪か？というような訝しげな視線を寄越してきたが、後輩でただ家に送るだけです。と返すと納得したのか去って行った。
無防備にすやすやと俺の背中で寝ているAに、男として欲が湧かないわけではないが、俺らのことを信頼してくれている彼女を裏切りたくないと思った。
shp「A、家、着いたで。鍵どこにあるんすか」
『ん…しょっぴ…？かぎ…かぎはね、ぽけっとの、なか』
寝起きで舌っ足らずな口調にきゅんとする。それだけ言うと彼女はまた寝てしまう。
彼女が言うにはズボンのポケットの中らしいが、背中に背負った状態ではなかなか難しい。降ろす訳にもいかず、俺は仕方なくそのまま片手で彼女を支えてもう片方の手で彼女のズボンのポケットを探る。
shp「不可抗力やからな…」
まず彼女のポケットを探る間は仕方がないのだが、どうしてもポケット以外のところも触らなければならない。足が直接出たりはしていないが、どうにもイケナイことをしているような気分になってしまう。
ポケットが見つかり、探ってみるが、どうやらないようで片方の手を入れ替えて反対側のポケットも探ってみる。すると、
『んっ…』
と、Aが突然艶かしい声を発する。俺は耳元のその声に驚いて一旦慌てて手を離す。
shp「今のはやべぇって…」
彼女の艶のある声が忘れられず、ドキドキしながらなんとかポケットから鍵を取り出すことが出来た。
マンションはオートロックのようで鍵がないと玄関が開かない。
鍵を開けて事前に聞いていた彼女の部屋の階までエレベーターに乗る。昼から集まった飲み会だったが、終わる頃にはもうすっかり夜になっていた。そのためか途中で人とすれ違わなくてよかったとおもう。部屋の鍵を開ける。
部屋のベッドに彼女を寝かせて俺はようやくほっと息をついた。彼女が重い訳では無いが、いろいろ別の意味で心臓に悪い。
俺はメンバーたちに無事家に送ったことをLIMEで伝える。
すぅすぅと規則的な寝息を立てているAは登録者100万人の実況者とは思えない。しかも男のように振舞っているのも今の姿からは想像がつかなかった。
shp「心配やし、しばらくおるか…」
そう言い訳をして俺は寝ているAの横に座った。
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リツカ(プロフ) - ラピスティアさん» ラピスティアさんコメントありがとうございます！わーとてもとても嬉しいですありがとうございます;頑張ります！！！！！！！！！ (2月8日 23時) (
レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
ラピスティア(プロフ) - shpルート完結おめでとうございます！リツカさんの書く物語全部大好きでいつも読ませてもらっています！各ルート完結まで大変だと思いますけど応援してます！頑張ってください！ (2月8日 23時) (レス) id: 686e242ca7 (このIDを非表示/違反報告)
リツカ(プロフ) - わんわさん» わんわさんコメントありがとうございます！私もいい加減書き切りたいなーとは思ってるので頑張ります！ (2月8日 20時) (レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
わんわ(プロフ) - この作品めっちゃ好きで繰り返し見てます✨️完結まで各ルート大変だと思うんですけど見たいので頑張っていただけると嬉しいです！！！ (2月8日 18時) (レス) @page7 id: 4482993794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツカ | 作成日時：2023年10月29日 15時
