第２話：待つサムライ８ ページ15
カチャッ……
〈こっ…これは…、
春雨……！！〉
夜の満月に光り輝く春雨を見ながら、
阿弥陀丸が目を見開いた。
〈お主達…！まさか…！？〉
「喪助さんも成仏できずに、
さまよってたんだよ。」
まん太が目を見開いている阿弥陀丸に言う。
〈たしかに…この刀を見れるのは
あいつしかいない……！〉
「喪助からの伝言…。
"またせたな"だってさ。」
葉君が春雨を鞘に戻し、呟いた。
〈喪助は今何処に…？〉
「もう喪助さんはいません…。
６００年も待たせて合わせる顔が無いって…
あの世へいってしまいました。」
そういって阿弥陀丸さんに苦笑いを向ける。
阿弥陀丸さんは目に涙をため、
「あいつらしい…」と笑った。
「これでお前も成仏できるなっ！
ここに置いとくな。」
葉君が春雨を芝生に置き、
ニカッと笑った。
「じゃ。」
葉君が橋を渡りはじめる。
まん太君と私もその後をついて行く。
階段を下っていくと、
木の下で空へと続く光が出ていた。
「この世への未練は無くなった訳だから、
阿弥陀丸も喪助さんみたいに、
成仏しちゃうんでしょ…？
これでもう阿弥陀丸を持ち霊にすること
出来なくなっちゃったね……。」
まん太君が少し悲しそうな顔で言う。
「葉君…。」
Aが葉君を見つめた。
「そうだなぁ…。
おしいことしたな。あいつ程強い霊には
そうそう会えるもんじゃないもんなぁ…。」
葉君が腕を組み目を閉じながら呟く。
「けどまぁ、成仏できんなら、
何よりそれが一番さ。」
「そうだね…。」
Aが空を見上げる。
「あ、ひょっとして葉君。
最初から救うつもりで…！
ねぇそうなの？葉くんっ！」
まん太が葉君の後を追いながら
聞いていると───
「見つけたぜ……。小僧…。」
「げっ！！木刀の竜！！」
まん太君が叫ぶ。
葉君が「よっ！」とニコッと笑うと
木刀の竜が「よっ…じゃねぇ！」と
ツッコミを入れた。
「てめぇに一番のリーゼントを
台無しにされたおかげで、
俺は世間の…、いいや
世界の笑もんだ！！！
たっぷりと礼をさせてもらうぜ…！
覚悟しやがれぃ！！」
木刀の竜が木刀を構え、
こっちに向かってきた……！！
まん太君と葉君と私は大急ぎで
階段を上り走った。
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南瓜(プロフ) - 律花さん» あ、すみません。桜餅ですｗ (2014年5月24日 20時) (
レス) id: 52f45ee865 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - 南瓜さん» お久しぶりです！えーっと…桜餅さん？南瓜さんの方がいいんでしょうか汗これからも宜しくお願いします！ (2014年5月22日 21時) (レス) id: bf9252504a (このIDを非表示/違反報告)
南瓜(プロフ) - 待ってました！俺もまた度々イラスト描かせていただきます！ (2014年5月21日 18時) (レス) id: 52f45ee865 (このIDを非表示/違反報告)
律花(プロフ) - 舞樹さん» 今まで更新停止して本当にすみませんでした…＞＜亀更新かもしれませんが宜しくお願いしますヽ(;´ω｀)ノ (2014年5月19日 22時) (レス) id: bf9252504a (このIDを非表示/違反報告)
舞樹(プロフ) - やっぱり面白いです！更新、頑張ってください！ (2014年5月2日 19時) (レス) id: 3dca770fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：律花 | 作成日時：2014年1月9日 22時
