機械 ページ33
Side ×
gr「それで、これが入っていたと」
zm「せや」
ロボロの監視室にてゾム、グルッペン、トントン、エーミール、ロボロが集まり、先程の小箱の中身を確認していた。
em「完全に爆弾ではないですね」
rb「んー、おそらく何かの通信機器やな。動く気配はせえへんけど、電波飛んどるし」
tn「一緒に入っとったこのコードは何や？」
rb「わからんねん。一方はこの機械とつながるんやけど、もう一方がなぁ……」
といった具合である。
机の上に置かれた白く平べったい長方形。片面は液晶パネルで、狭い側面に幾つかのボタン。見たことのない奇怪な形に戸惑う幹部たち。ロボロだけは未知なる機械にワクワクしているようだが。
rb「どうする？解体するか？」
gr「まぁ……それでもいいが、一度Aに見せてみないか？」
tn「なんで？」
gr「勘だ。どこからか召喚された彼女がもし観光客であったとしても我々は既に非力で、優しい普通の娘であることはわかっている。もし彼女の所持品であったなら可愛そうだろう？」
ま、本来軍人にあってはならない感情だがな、とつけ加えるグルッペン。聞いていた者たちは、今ひとらんと共に畑にいるであろう彼女のことを思い浮かべる。
艶の戻った漆の髪、黒曜石の瞳、幾分か体力と筋力が付き、年相応に見えてきた身体と覚えたての言葉を頑張って話そうとする、笑顔の少女。この一ヶ月でいろいろなものを与えて、それを吸収していく様は本当に普通の娘だ。
そして、あれだけAの件に関して乗り気ではなかったグルッペンさえも惹き込む……というよりはグルッペンのトラウマ(歩いてただけで子供に泣かれた)を克服させることのできた娘。
今考えれば現れたから保護(？)したという始まりから、よくここまで来たものだ。もう到底、全員に彼女を手放す気なんてない。
em「いいんじゃないでしょうか。彼女がここに来るまでのことが分かるかもしれませんし」
tn「そうやなぁ。ロボロ、ワクワクしとるところ悪いけど、そういうことやから」
rb「しゃあないわ、諦める。でも、あの子のじゃなかったら貰ってええよな？」
gr「あぁ。その時はなにかに役立ててくれ。その時はエーミールも一応同伴しろよ」
em「分かりました」
rb「りょーかい」
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mituba(プロフ) - イフランさん» 返信が遅くなってしまいすみません。一時的に消しており、リンクを外すのを忘れていました。気長に待っていただけたら幸いです。 (2023年4月20日 0時) (
レス) id: 813a1e4083 (このIDを非表示/違反報告)
イフラン - あの、続編が見れないのですがどうしたらよいでしょうか？ (2022年12月8日 18時) (レス) @page48 id: 3fb11a0d0c (このIDを非表示/違反報告)
83犬くん(プロフ) - はっ！もしかして(散歩)で出てきた歌？って想像フォレストですか！？ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 9695dd25e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒジリ(プロフ) - リアルが大事、受験が大事です。行きたい目標があるなら尚更。私達は待ちますので受験頑張ってください。お疲れの出ませんように、無理をしないでお過ごし下さい。 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 6322f6bbea (このIDを非表示/違反報告)
アオ。(プロフ) - 偉いなぁ…(自分も今年受験なのに夢しょ見てる) (2021年6月27日 22時) (レス) id: c1ff111598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mituba | 作成日時：2021年1月21日 21時
