治療 ページ15
Side you
今日はまだ誰も来てない。毎日はじめましての人が来るんだけどね。ここには何人いるんだろ。
暇だなぁ。歌を歌いたいけど、足音が聞こえてくるから今は我慢。だんだん近づいてきてるみたい。大きくなってく。
−−コンコン−−
tn「はいんで」
初めて聞く声が聞こえる。はじめましてだ。
入ってきたのは背の高い人。赤い布を首に巻いてて苦しくないのかな、わかんないけど。あ、後ろにもいる。顔に変なのがついてる。神？
とりあえず、椅子に座るためにベッドに座っていたのを降りて、椅子に向かおうとすると、後ろにいた人が椅子と机を通り越してこっちに来た。
い、今までそんなこと何もしなかったのに、なにか持ってるし……
ちょっと怖くて、ベッドの上に戻る。
な、何がしたいんだろう。
Side sn
明らかに俺に怯えている女の子は、聞いていたよりも年齢は高めに見える。おそらく14歳くらい。だけど幼く見えるのは、栄養をとっていないがための成長期の遅れのせい。
sn「はじめまして、俺はしんぺい神……って言っても通じないんだっけ」
案の定彼女は怯えた目をして首を傾げる。いきなり距離を詰め過ぎたことが原因に見えるけど、仕方がない。できるだけスキンシップを取りつつ、治療をしていくか。幸い医務室のほうは部下に任せてあるし、時間はたっぷりある。
近くに救急箱を置いて、彼女の手をそっと触れようとする……が、驚いて手を引っ込めてしまう。
あれ、俺ってそんなに怖い？
tn「ペ神、雑面とったほうがええと思う」
椅子に座ってこちらを見ていたトントンが見かねて俺に助言をする。確かに、一理あるかも。
紐を解いて机の上に置くと、目をしっかりと合わせた。目を逸らさないんやなぁ。もう一度、今度は微笑んで、通じないかもしれないけど話しかけながら震える手を包む。なんとか、触れることはできた。
そのまま少しだけ観察。よく見るとしもやけや打撲跡、切り傷などが目立つ体。やっぱり人売りか親からの虐待から逃げてきた、というのが一番濃厚説かもしれない。
一度手を離して処置道具の準備をする。一通りは何でも持ってきたつもり。でもまずは……
sn「トントン、この子をお風呂に入れなきゃいけない」
tn「……鎖、外すか？」
sn「うん。それと、メイドさんは危ないからオプロイテ呼んで」
tn「りょーかい」
その間、簡単なカルテの記入を済ませよう。
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mituba(プロフ) - イフランさん» 返信が遅くなってしまいすみません。一時的に消しており、リンクを外すのを忘れていました。気長に待っていただけたら幸いです。 (2023年4月20日 0時) (
レス) id: 813a1e4083 (このIDを非表示/違反報告)
イフラン - あの、続編が見れないのですがどうしたらよいでしょうか？ (2022年12月8日 18時) (レス) @page48 id: 3fb11a0d0c (このIDを非表示/違反報告)
83犬くん(プロフ) - はっ！もしかして(散歩)で出てきた歌？って想像フォレストですか！？ (2021年8月13日 10時) (レス) id: 9695dd25e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒジリ(プロフ) - リアルが大事、受験が大事です。行きたい目標があるなら尚更。私達は待ちますので受験頑張ってください。お疲れの出ませんように、無理をしないでお過ごし下さい。 (2021年8月13日 10時) (レス) id: 6322f6bbea (このIDを非表示/違反報告)
アオ。(プロフ) - 偉いなぁ…(自分も今年受験なのに夢しょ見てる) (2021年6月27日 22時) (レス) id: c1ff111598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mituba | 作成日時：2021年1月21日 21時
