偶然の奇跡 Shori.S

#19 勝利side ページ20

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「おはよーございまーす」




楽屋に入ると、珍しく風磨くんが１番乗りだった。





「あれ？珍しいっすね(笑)」



風「えっ？いつものことですけども？朝ってなんでこんなに気持ちがいいんだろうかっ！！」



「…さっせんしたあ(笑)」





朝一なのにこの返しってことは…今日はめんどくさい日だ。(笑)




きっと昨日の飲み会で飲みすぎて不調なんだろう…



無駄に絡まないのがベストだ、と思って風磨くんとは遠い場所に荷物を置いて座った。





風「ねえ勝利くう〜ん」


「…なんスか(笑)」


風「いやあさあ、ボク寝不足なワケよ、わかる？」


「昨日飲み会でしたもんね」





…ほーら始まったダル絡み(笑)



早く聡とかマリウスあたりが来てくれるとありがたいんだけど…


なぜか今日に限ってまだ来ていない。





おとなしく俺が相手になるしかないか、、、



諦めて風磨くんの近くのイスに座った。







…そういえば、Aちゃんもう起きたかなあ。



ちゃんと薬は飲んだかな。




きっと目が覚めて、ここはどこ！？ってなってるんだろうな…(笑)







焦っているAちゃんを想像したら、自然と温かい気持ちになった。







風「…ねえ勝利くん！聞いているかい！？ボクのありがたいお話！！」



「っえ、ああ、聞いてますよ寝不足なんでしょ？(笑)」






…………なんかもんのすごい怪訝な顔で睨まれてるんですけど(笑)






風「…お前今なんかいやらしいこと考えてただろ」


「いやっ…(笑)考えてないわっ(笑)」


風「いーやおかしい、だって顔ニヤけてたもん」


「ニヤけてないっすえ！(笑)」


風「はい噛んだはい怪しい〜。いいよ当ててやろうか？昨日お前あの新人の子お持ち帰りしたからだろ？」


「おもっ…(笑)してないっすよ(笑)」



風「ハア？この俺様が一緒に出て行ったとこ見てないとでも思ってんのかよ！？」





…見られてたんかーい(笑)


これは本格的にめんどくさい展開だぞ…(笑)




「違うって(笑)間違えてお酒飲んじゃってたからタクシーで家に送ってあげようと思っただけ！」



風「っへ！勝利お前…！！間違えて酒飲ませるなんて…！……やり手だなあ」





さすがの俺もそれはしたことないわあ、なんて言って腕を組んで首をかしげる風磨くん。





いやいや、勝手に策士みたいにしないで、(笑)




こんな感じで、ダラダラとめんどくさい風磨くんに事情を説明した。

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