#11 勝利side ページ11
.
あのあと、あっという間に撮影が終わって、今はAちゃんの歓迎会をするお店にいる。
久しぶりに若い女の子が入ってきたということで、お偉いさんたちはデレデレだった。
撮影してたときも、みんな「AちゃんAちゃん」って、うるさいんだもん。
仕事の時ですらそんなんなのに、飲み会なんて大丈夫なのかな…
ましてや、Aちゃんまだ19なのに。
そんなことを思って、なにかあったときにフォローに入れるように近い席に座りたかったんだけど…
見事に真逆の、対角線上の席になってしまった。
うわあ〜、あのAちゃんの隣に座ってる人、若い人に酒を強要するので有名な人じゃん…
注意して見ていたけど、Aちゃんはきちんとウーロン茶を飲んでいるようだった。
少し安心して目の前の料理に目を戻すと、
聡「なに勝利ぃ〜、さっきからAちゃんのことばっか見てな〜い?(笑)」
「…見てねえし(笑)」
こいつうるせー(笑)
酒飲むといつもの3倍めんどくさいからな〜…
ま、まだ泣き出してないだけマシなほうかな。
そうなんです、こいつ、酒飲むと泣き上戸になるんです。
聡「ちょ、俺トイレ〜」
…報告いらな、(笑)
なんて思っていると、Aちゃんも席を立った。
一度個室を出たからAちゃんもお手洗いかな、なんて思っていると、すぐにこっそりと戻ってきて、隠れるように聡が座っていた場所に座ってきた。
あ「ごめんなさい、ちょっとここ座ってもいいですか?」
「え?ああ、全然いいけど…、どした?」
あ「…言いづらいんですけど、、、ちょっともうあの席キツくて、(笑)」
なんて言って、そこに置いてあったウーロン茶をゴクゴクと飲んだ。
「ああ〜あの人、すごいお酒飲ませようとしてくるでしょ、(笑)」
あ「はい、、、(笑)やっぱ名物なんですか?」
「名物中の名物だよ(笑)よく今まで乗り切ったね」
あ「もう必死に笑って誤魔化しましたよ、ウーロン茶で逃げて(笑)」
そう言ってニコニコするAちゃんが、俺を頼ってきてくれたのがなんだか嬉しかった。
聡が戻ってきたけど、入り口付近にいた健人くんに捕まって戻ってきそうもなかったし、ちょうどよかったなあなんて。
そんなこんなで、しばらくAちゃんと談笑していると、なんとなく、Aちゃんの様子がおかしく見えた。
232人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっちゃん(プロフ) - 佐藤勝利大好きさん» かわいいお話だなんて…!ありがとうございます!!じゃんじゃん頑張ります! (2018年5月23日 21時) (レス) id: 12e16f665c (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - ルートさん» うわわわ、ありがとうございます!!(泣)そう言っていただけて本当に嬉しいです…!更新頑張ります!本当にありがとうございます! (2018年5月23日 21時) (レス) id: 12e16f665c (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利大好き - 可愛いお話ですね更新待ってます! (2018年5月23日 15時) (レス) id: ee7e59b9bf (このIDを非表示/違反報告)
ルート(プロフ) - こんにちは!伝えたいことがたくさんあるんですが語彙力がないのでとりあえずこのお話大好きです!この後の展開がとても気になります!関係がゆっくり進むの自分的に好きです!更新楽しみに待っていますね!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: e7cea7fca8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっちゃん | 作成日時:2018年5月12日 13時