伏i見ガiク 2 ページ35
もう時間も遅いし、寝ちゃったかな
通知で起こしてしまっていたらどうしよう、こんな時間に連絡なんてしなければよかった……
せめて送信を取り消そう
送ったメッセージを長押しして送信取り消しのボタンを押そうとした、のだが
ぱっと横に既読の文字が浮かぶ。
起こしてしまったのか、もともと起きていたのか。
後者であってくれ、そう願いながら返信を待つ
スポン、という気持ちの良い音とともに返信が送られてきた
『いいぜ！部屋の片付けしとくな！』
なんとも快い返事、飲み会ごときでぎゃんぎゃん喚いている私の彼氏とは思えないよ、ほんとに
私はありがとう！と返すとすぐさまタクシーを呼んだ
20分ほど乗っていただろうか、お客さん、3120円、というそっけない声にハッと気付くと、周りは既に見慣れた景色になっている
やば、意識飛んでた
財布からちょうどのお金を取り出し、ありがとうございました、と一声かけてタクシーを出る
ようやく会えると思うと歩く足も早まってきた
……いや、子供みたいでちょっと恥ずかしいな
あえて少しスピードを落としてみる
ガッくんの部屋の前につき、この時間にチャイムを鳴らすのは迷惑かな、と先程の反省を生かしLIMEで着いたよーとメッセージを送ると
少しの間があり、既読がつくと同時に扉が開いた
「A！よく来たな！」
いつも通りの眩しい笑顔で、待ってたぜ！と出てくる彼に私も会いたかったよ！！！！と脳内で叫ぶ
しかし私は年上だ、一応これまでもしっかりとした態度で接しているので今更崩すわけにはいかない
ありがとう、お邪魔するね、と年上余裕のオーラを醸し出しながら部屋に入れさせてもらう
こんな態度を取り続けているが、正直私の気持ちはだいぶ重いと思う、結構依存気味なのも否定しない。
でも、いきなりこれをぶん投げてしまえば、今までとの変わりように嫌われる可能性もある。
隠し続けるのは辛いけど振られるのはもっと辛い
頭をぐるぐると巡るこのネガティブ思考もガッくんに会うたびに思うことなので、ほぼルーティーンだ
鏡を見ると暗い顔の私、ガッくんの前なんだから可愛くいなきゃ
ぱしん、と頬を叩き私はガッくんの待つ部屋へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水桜時 - リクエスト失礼します。卯月コウでお願いしてもいいですか？（できれば学パロで放課後遊びに行く〜みたいな感じで） (2023年4月14日 18時) (
レス) id: 9943baf392 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - たまさん» まさか世界平和が訪れていたとは((感想本当にありがとう御座います！めちゃくちゃ励みになります、、！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: b7184e5adb (このIDを非表示/違反報告)
たま - めっちゃ助かりました。ありがとうございます。最近の荒んでいた心が落ち着いて地は浄化され、川はせせらぎ、風が爽やかに吹き、地球が救われました (2021年9月12日 13時) (レス) id: ba3a5d47c2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっちゃ面白いですね！でもかなかなとガッくんが怖すぎてカッコいいどころじゃなかった……ww (2021年8月19日 17時) (レス) id: a23bff774f (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ししゃもさん» ありがとうございます!これからも頑張ってください！待ってます！ (2021年8月15日 1時) (レス) id: 4f4ca6d63e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ししゃも | 作成日時：2021年8月4日 22時
