伏i見ガiク 1 ページ34
みそ漬けキュウリで殴る さんからのリクエストです!ありがとうございます!!
__________________________________________
酔っぱらった上司の騒ぐ声が聞こえる。
「Aちゃん!ビールなくなっちゃったんだけど!」
ぐい、と先ほどまで自分が口をつけていただろうグラスを押し付けてきた
パワハラですよと心の中で呟くも、はーいと愛想笑いを浮かべ新しいビールを注文する
……この世の地獄だ
こんな飲み会、体調が悪いって休めばよかった
でも前回同じ手で休んだからもし今回も休んでいたら、腹いせに会社で私の仕事は増やされ最悪ボーナスまで減ってしまうかもしれない、という地獄のようなシステム
そんな飲み会も上司がつぶれれば終わる、私はなるべく度数の高いものを多めに注文した
やっと一人が倒れ、誰も面倒を見たくないのでそそくさと解散ムードに
私だっておっさんの面倒なんか見たくない、店員さんには申し訳ないが自分の食べた分、と言っても冷えたキュウリだけなので500円玉をおいて早々に立ち去った。
時計を見ると0時、ここから駅までは割と遠いし
終電には走っても間に合わないだろう
交通費だしてくれよ……と切実に思いながらも私はタクシーを呼ぶために携帯を開いた
LIMEに1件通知が来ている、誰だろう
タップすると表示されたのは『伏見ガク』の文字
粗ぶっていた私の心が穏やかになっていくのを感じる、プリキ〇アに浄化されるときってこんな感じなんだろうな、と誰に言うわけでもないボケを脳内でかます
もちろんツッコミはいないので、私は黙ってLIMEに目をやった
『A今日暇かー?カレー作ったからよかったら一緒に食べようぜ!』
ガッくん……!
思わず膝から崩れ落ちる、私の彼氏、天使すぎでは?
ガッくんのためなら何でもできる、と改めて感じた
付き合えていなかったら私は今頃会社なんて辞めて孤独死していたかもしれない
勘違いしないでほしいのだが、ガッくんに収入がないわけではない、むしろ私より多いんじゃないかとも思う
でもやっぱり余裕を持って暮らしてほしくて、私ばかり色々もらっているのが申し訳なくて、今の仕事を続けている。
ガッくんはやめてもいいんだぜ?と言ってくれるけど、私の気が済まないから
……なんだか無性に会いたくなっちゃった
私は携帯をポチポチと操作する
『ごめん!今まで飲み会だったんだ……今から行ってもいい?』
560人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水桜時 - リクエスト失礼します。卯月コウでお願いしてもいいですか?(できれば学パロで放課後遊びに行く〜みたいな感じで) (2023年4月14日 18時) (レス) id: 9943baf392 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - たまさん» まさか世界平和が訪れていたとは((感想本当にありがとう御座います!めちゃくちゃ励みになります、、! (2021年9月12日 20時) (レス) id: b7184e5adb (このIDを非表示/違反報告)
たま - めっちゃ助かりました。ありがとうございます。最近の荒んでいた心が落ち着いて地は浄化され、川はせせらぎ、風が爽やかに吹き、地球が救われました (2021年9月12日 13時) (レス) id: ba3a5d47c2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっちゃ面白いですね!でもかなかなとガッくんが怖すぎてカッコいいどころじゃなかった……ww (2021年8月19日 17時) (レス) id: a23bff774f (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ししゃもさん» ありがとうございます!これからも頑張ってください!待ってます! (2021年8月15日 1時) (レス) id: 4f4ca6d63e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ししゃも | 作成日時:2021年8月4日 22時