疲れたあなたを2434たちが出迎えてくれるそうです【短編集】

まiしろ 6 ページ33

部屋を移動して寝室に来たが、ましろに布団をもう一つ取り出すそぶりはない。
いや、座布団を並べて私がそっちに寝れば……！



思いついた自分に盛大な拍手を送りながら早速提案しようとましろのほうを向く



「はやくこっちきなよ」



そこにはすでに布団に入り隣をぽすぽすと叩くましろの姿が
あ、まじで添い寝しちゃうやつだ、これ



私はロボットのようにがちがちの動きでましろの隣に入り込み、顔が向き合わないように外側をむいた
その様子を見てましろはずいぶん愉快そうにくすくすと笑っている



私はこれだけ意識しているのに、私のほうが年上のなのに
そう思うけど、口に出したら私ドキドキしてます！と意思表示してるみたいになるからやめた



じゃ、おやすみ、とましろの声
多少のぎこちなさはあったけどおやすみ、となんとか返す



しばらくの静寂、私は寝れるはずもなく一人で悶々としていた
途中まで緊張していたのに、しばらくすると人間慣れてくるらしい
私はだんだんと明日のことが気になってきていた



明日になったら、もうお別れなのかな
これだけ仲良くなったのに、と少し寂しい



わたしはましろを起こさないようにそーっとましろのほうへ顔を向けると、ましろの背中が見えた
気を使って背中合わせで寝てくれたんだな、いい奴。



「ねぇ、またお泊りしに来てもいいかな？」



眠っているましろの背中に声をかける
もちろん返事はない、でもなんかすっきりした
満足感のようなものを得た私は、またましろに背中を向け目をつむる



「Aが来たかったら、いつでもきてくれていいけど」



少したってから返された言葉



どうしよう、めちゃくちゃ嬉しい
でもなんか、気恥ずかしい……！



私はその言葉にどうこたえようか考えているうちにだんだん瞼が重たくなってきてしまった



明日、絶対にからかってやろ
今の言葉を忘れないようしっかりと決意し、私は深い眠りに落ちた



ましろfin






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作者です！！
最近重い話が多かったのであまずっぺなのが書きたくなってしまいました、楽しかったです((
ましろ編、最後までお付き合いくださりありがとうございました！
順次リクエストいただいたものを書いていきますので引き続きよろしくお願いします！

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