まiしろ 5 ページ32
私の顔が赤くなったことに気づいたのか、A照れてんじゃーん、なんてからかわれる
ましろは私と年もあまり違わないし、男だとわかってから急にかっこよく見えるような……
ぐるぐると考えていると重大なことに気がついた。私たちこの後寝るんだよね？え？
部屋を案内してもらった時のことがフラッシュバックする、布団らしきものは一つしかなかったはずだ。
もしかして、あそこに二人で寝る…ってこと？
頭だけが回り続けて心が追い付かない、
このままだと脳の回路が焼き切れてしまう、と思ったその時
ドンッ！！と壁をたたく音が、体がびくっとはねて恐る恐る音のなったほうを見ると
どうやら隣の部屋、隣人さんのおと、みたいだ。
「ごめん、お隣さんいるって思わなくて、うるさすぎたかな？」
恐る恐る尋ねると、お隣さんなんていないけど、と返され完全に惚けていた私の頭が冷え切っていくのを感じる、
それってラップ音じゃない？もしかして、私が来たせいでこの部屋にも得体のしれないものがついてきてしまったんじゃ
「ご、ごめん。それ私のせいかもしれない、わたしが来たせいで……」
自分の体質を完全に忘れていた、出て行けって言われちゃうかな
びくびくとましろの言葉を待つ
「別に、Aが来る前から変な音なんてしょっちゅうだし、気にしないでいいよ」
そのあっさりとした返事に驚いてしまった、奇妙な見た目とあの川でのおぞましい何かを追い払ってくれたところから、てっきりお祓いの力とか、そういったものがあるのかと思っていたんだけど
そのことを伝えてみると、川であれが離れていったのはたまたまだし、ましろも私と同じでよく奇妙な体験をしていたことを話してくれた
加えてAって意外とゲーム脳だね、とまた茶化されてちょっと悔しい…
でもそうか、ましろも私と同じなのか
初めて分かり合える人に出会えた
その嬉しさに予想以上に舞い上がってたみたいで、たくさん話して、時にからかわれて
……なんだか、今までで1番楽しかった
途中でましろがワインを取り出してきたときは、その幼い見た目からなにかいけないことをしている気がして目をそらしてしまったけど
とまぁ、一晩の晩酌を共にして仲良くなった私達
お酒も入り眠くなってきちゃったな
そろそろ寝よっか、と言ってはっと我にかえる
そう、あの問題、布団が一つという大問題が解決していない。私達、今から添い寝しちゃうのか、、！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水桜時 - リクエスト失礼します。卯月コウでお願いしてもいいですか？（できれば学パロで放課後遊びに行く〜みたいな感じで） (2023年4月14日 18時) (
レス) id: 9943baf392 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - たまさん» まさか世界平和が訪れていたとは((感想本当にありがとう御座います！めちゃくちゃ励みになります、、！ (2021年9月12日 20時) (レス) id: b7184e5adb (このIDを非表示/違反報告)
たま - めっちゃ助かりました。ありがとうございます。最近の荒んでいた心が落ち着いて地は浄化され、川はせせらぎ、風が爽やかに吹き、地球が救われました (2021年9月12日 13時) (レス) id: ba3a5d47c2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっちゃ面白いですね！でもかなかなとガッくんが怖すぎてカッコいいどころじゃなかった……ww (2021年8月19日 17時) (レス) id: a23bff774f (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ししゃもさん» ありがとうございます!これからも頑張ってください！待ってます！ (2021年8月15日 1時) (レス) id: 4f4ca6d63e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ししゃも | 作成日時：2021年8月4日 22時
