疲れたあなたを2434たちが出迎えてくれるそうです【短編集】

緑i仙 5 ページ22

さらに近づいてくる緑



嬉しいとか、もうそういう感情を突破して私の頭はうわ、うわ、顔がいい、くらいしか考られなくなっていた。



緑は真っ赤になって慌てふためく私を見てくすりと笑い、ほぼ抱きしめられていると言っても過言ではないくらい近づいた体を離す



じょ、冗談だったのかな



ばくばくばく、と人生でいちばん早く鳴っているであろう心臓を落ち着かせるために深呼吸したんだけど
だめだ加速度的に早くなってる、死ぬ？これ私死ぬ？



「勘違いしないで欲しいんだけど」



いつの間にか私の後ろに回っていた緑が耳元で呟く



「全部、本気だから」



脳内の容量を超えた私は思い切り机に頭をぶつけた
鈍い音と痛みに涙目になる


あれ、夢じゃない、これ現実……？



そんな私をみてけらけらと笑いおもろ、と零す緑。



冗談なのか、本気なのか、てんでわからない



緑は未だ考え込む私を見て面白そうにじゃ、僕もう寝るわ、と言ってさっさと寝室に行ってしまった。



私は絶対眠れないけどね！！！



答えなんて出る訳ないのに、きっとこれから一晩中緑のことを考えるんだろうな



……私の大馬鹿野郎



緑仙 fin
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どうも！作者です！
緑仙に、僕で十分でしょ？と言わせたい一心で書きました、後悔はしてないです。

緑仙編、お付き合い頂きありがとうございました！

またぼちぼち書いていきますのでよろしくお願いします！

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