黛i灰 4 ページ16
ぱっと離れながら明日の朝ごはんへと話題を移そうとした私を黛くんが止める。
やば、結構怒ってる感じ?
私が黛くんの気持ちを顔色で分かれたことなんてないのに、ちらちらと顔色を伺ってしまう。
「あのさ、Aは俺をどうしたいわけ?」
わー、やっぱり怒ってるよなぁ……
黛くんからは感情を読み取ることはできないけど、その言葉からなんと無く私の身勝手な行動に怒っているのだと確信する
「ご、ごめん。ほんの出来心でさ、黛くんの年頃に照れ照れしてる顔がみてみたいなぁ、なーんて」
目を逸らした私を見て黛くんはため息をついた
「A、俺のこと好きなの?」
「んんっ!?」
ドストレートな言葉に驚いて黛くんの方を見るが表情は一向に変わらない。
「い、いやぁ。その……」
わからない、私は黛くんが好きなのかな、、?
毎度こうやって泊まりにきているし、少なからず好意は抱いているけど、でも……
初恋すらまともに味わったことのない私には難問すぎて、何も答えられない。
「俺は好きなんだけど」
黛くんは無表情のまま私を追い込むように言葉を放つ
「なっ……!えっ!?」
顔が熱い
心臓の鼓動も早い
……黛くんの顔から、目が離せない
黛くんは立ち上がってこちらに近づいてくる。
今近づかれるのはちょっと無理……!
黛くんがこちらに寄ってきたぶんだけ後ろに下がる
そんな抵抗も虚しく、とうとう壁際まできてしまった
「俺、ずっとAのこと好きだったんだけど。好きでもないならさ、変に気持たせないでくれる?」
黛くんの顔は辛そうに歪んでいて
初めて見えた表情に心が締め付けられる
黛くんにそんな顔、して欲しくない
そんな切ないような痛いような、苦いような甘いような気持ち。こんなの初めてで、訳の分からない感情に戸惑う
でも黛君をこんな顔にしたのは……私だ
561人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水桜時 - リクエスト失礼します。卯月コウでお願いしてもいいですか?(できれば学パロで放課後遊びに行く〜みたいな感じで) (2023年4月14日 18時) (レス) id: 9943baf392 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - たまさん» まさか世界平和が訪れていたとは((感想本当にありがとう御座います!めちゃくちゃ励みになります、、! (2021年9月12日 20時) (レス) id: b7184e5adb (このIDを非表示/違反報告)
たま - めっちゃ助かりました。ありがとうございます。最近の荒んでいた心が落ち着いて地は浄化され、川はせせらぎ、風が爽やかに吹き、地球が救われました (2021年9月12日 13時) (レス) id: ba3a5d47c2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - めっちゃ面白いですね!でもかなかなとガッくんが怖すぎてカッコいいどころじゃなかった……ww (2021年8月19日 17時) (レス) id: a23bff774f (このIDを非表示/違反報告)
景璃(プロフ) - ししゃもさん» ありがとうございます!これからも頑張ってください!待ってます! (2021年8月15日 1時) (レス) id: 4f4ca6d63e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ししゃも | 作成日時:2021年8月4日 22時