検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:13,912 hit

myzm×不登校×腹黒委員長 ページ2

ピンポーン



ピンポーン


ピンポーン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン



ガチャリ



「、、うるさいんだけど」



「あっ黛君!中々出てこないから心配したんだよ〜、はい、これ今日のプリント!」



のっそりと、冬眠中の熊のような動きで部屋から出てきた彼にぐいぐいと半ば無理やりプリントを押し付ける



「心配っていう割にはだいぶ荒っぽかったと思うんだけど、あとこれ要らない、、」



私はこめかみに青筋が立ちそうになるのを堪えた
あの雑教師に頼まれなければ私だってこんなところにわざわざ来るわけないんだよ!!



誰が好き好んで不登校の面倒を見るっていうんだ、全く
それでも、内申点のためにとこの面倒事を引き受けた私は本当に偉い



「心配故に、だよ!」



プリントを返されないように彼の細い腕を掴み、動かす事を許さない



力では敵わないと判断したのか、ふぅ、と一つため息をついてプリントを玄関先の棚の上に置いた



多分そのプリントはもう見られることはないのだろうが、私にとってそんな事はどうでもいい
ただ一つ、問題なのは



「それで、黛くん、明日は学校に来てくれるよ「無理」」



食い気味に拒否られてカチンとくる
それでも、私は尚食い下がった



「でも、皆黛くんのこと待って「いや、無理」」



「あ!友達ができるか心配してるの?私が一緒に「結構です」」



あぁ、もう!
黛くんさえ学校に連れて行けば、教師の評価もクラスのみんなからの評価も鰻登りなのに



「……」



キッと睨むと、めんどくさいとでも言いたげに視線を逸らされた



ぶちん、と私の堪忍袋の尾が切れた音がする



「話聞いてんの!?こっちは不登校のために毎回毎回こんなところまで来てるっていうのに、一度も学校に来ないってなんなの!?私が一緒にいてあげるって言ってんだから、来いよ!!」



一息で叫び切って、はぁはぁと息を漏らす私を見つめる黛くんの目が細められた



ピッと電子音がして、何かの音声が流れ始める



『…話聞いてんの!?こっちは不登校のために…』



「ちょ、は!?何これ、録音!?」



慌てて音の流れる方、黛くんの袖の中に掴みかかるが、ひょいっと上に掲げられる



ヒョロイくせに背が高いせいで届かない

▼→←kne×屋上×同級生



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
179人がお気に入り
設定タグ:2434 , 学パロ , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ししゃも | 作成日時:2021年11月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。