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嫉妬してみた<青の場合> ページ25

彼のお仕事については良く理解している方だと思う。

私だって彼の踊ってみたが好きだ。

だから今まで女性とコラボしてても何とも思わなかったし、不満を持つなんて思ってもみなかった。

だけれど、なかなか会えない期間と会っても彼のツンデレ発動でイチャイチャ出来ない事

そのタイミングで女性を抱き締めてるサムネの動画が上がった事が重なり不満が爆発した。



「さっきから何怒ってんの。」

「…別に、怒ってるわけじゃないよ。」



怒ってるわけではないのだ。

何度でも言うが、彼のお仕事については理解している。仕方ないことなのだ。

ただ、私にも抱き着いたりしてくれていいんじゃないかと拗ねているだけ。

それを可愛らしく甘えて言う事の出来ない可愛くない女ってだけ。



「なんかあるなら言えよ。」

「…ごめん、…嫉妬、してた、」

「は?」



これ以上拗ねててもしょうが無いのは分かっているので

会えなくて寂しかった事、イチャイチャしたい事、動画で嫉妬してまった事全て白状する。



「…それは俺も悪かった、ごめん。おいで。」



そう言って手を広げた彼に近付けば優しく抱き締めてくれる。



「Aに甘え過ぎてた。これからはちゃんと気を付けるし、俺が好きなのはAだけだから。」


「私もごめんね、好きだよ。」



そう告げれば、どちらからともなくキスをする。

不満なんて全て忘れて、今はこの空気に、幸せに、浸っていく。

喧嘩してみた<紫の場合>→←告白してみた<桃の場合>



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作者名:莉斗 | 作成日時:2022年6月11日 15時

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