告白してみた<桃の場合> ページ24
注意:貴方はアナタシアメンバーになります。苦手な方は御遠慮下さい。
彼がメンバーに加入してあと数ヶ月で2年になる。
その前から知っているので付き合い的にはもっと長いのだけれど。
片想いして数年、他のメンバーは気付いてるのに、彼はとても鈍感なのか天然なのかこちらの気持ちには気付きもしない。
この間だって、一番仲の良いまーくんの事を好きなんですか?なんて聞かれた。
その時のまーくんは複雑そうな顔をしていたけど、それはきっと私もだっただろう。
流石に傷付いたし、これは一生気付かれないのではと焦ったので
告白しようと、練習終わりに2人きりにしてもらった。
「りおん、あのさ、好きなんだけど」
「はい。…はい?」
「りおんの事が!好きなの!」
「…え?いやでもまさとさん、」
ここまで言ってもまーくんの名前を出す彼。
ムカつく。
頭にきた私は彼の胸ぐらを掴み引き寄せて、そのまま口付ける。
「…好きなのはりおん、まーくんは違う。分かった?」
「は、はい…わかりま、した…。」
「つ、付き合ってくれる…?」
「よろしくお願いします…。」
少し俯きながら顔を真っ赤にしてる彼、きっと私も同じぐらい真っ赤だろう。
この後、こっそり覗いてたメンバー達に弄られたのは言うまでもない。
嫉妬してみた<青の場合>→←告白されてみた<緑Another story>
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作者名:莉斗 | 作成日時:2022年6月11日 15時