誘惑してみた<赤の場合>** ページ14
いつも通りのお風呂上がり。
いつもと違うのは、際どいセクシーナイトウェアを着てる事。
別にマンネリな訳では無い。
ただ私もいい大人でそういう気分なだけ。
普通に誘うのはいつでも出来るから少しの変化球。
近付いてる事に気付かないぐらい集中して動画を観てる彼にお風呂出たよと声を掛ける。
「おー、おかえ、…り…?」
彼の視線が自分の姿をバッチリと捉える。
どういう事か理解出来てないんだろうがそんなにじっと見つめられたら、少し恥ずかしい気もする。
「なっ、なんて格好してるの、!」
「ナイトウェアだけど。」
「そういう事じゃっ…!もうっ!」
なんだか体が冷えちゃうだの文句言われてるけど、そんな真っ赤な顔してたら説得力なんて皆無だ。
「なんで、そんな…そんな格好してたら襲うよ!?」
「…いいよ」
「っへ!?」
自分で言ったくせに裏返った声で聞き返してくる彼。
そんな彼に抱き着いて顔を覗き込む。
「そういう、お誘いです。」
そう言うと顔だけではなく耳や首まで真っ赤になる彼に少し笑ってしまいそうになる。
「っ…、絶対、優しくなんてしてあげないんだから。」
欲を宿した彼の目を見て、ゾクゾクッと腰にクるのがわかる。
今夜はきっと寝かしてはくれない。
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作者名:莉斗 | 作成日時:2022年6月11日 15時