【antsa】恋愛模様【短編集】 (ページ2)

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指を舐めてみた<桃の場合>* ページ2

ソファで横になって携帯触っている彼。
私はソファの下の床に座る派なので床に座ってTVを観ている。

特に今日はする事がなくて2人でゴロゴロしているんだけど、彼の気配が動かなくなった気がした。

チラッと彼を見ると少しウトウトしだしている。

だけど私は彼の手に目がいく。大きくて綺麗な彼の手が大好きなのだ。

そこで少しだけ意地悪してみようと思い彼の手を取り口元に近付けた。

「ん…、…ぇ、？」

パチッと目を開けた彼と視線が交わる。
するとじわじわと彼の顔が赤くなっていくのが分かった。

「えぇ、なに、ぁっ…して…っ、Aさん、」

少し目をうるうるさせながら擽ったさに身をよじる姿は官能的にも見える。

これ以上はダメだと口から手を離した。

「うぅ…何してるんですかぁ…」

「ごめんね？悪戯したくなっちゃって」

「ふーん…じゃあやり返しますね？」

そう言って悪い笑みを浮かべた彼を見て顔が引き攣る。

「何されても文句は言えないですねぇ、？」

何されるんだろ…と考えながらも、先程の彼の顔を思い出しドキドキするのであった。