【antsa】恋愛模様【短編集】 (ページ1)

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指を舐めてみた<赤の場合>* ページ1

久々にゆっくりしてる彼、まさとくんが横でゲームをしていて、私は隣に座って本を読んでいる。

別々の事をしているが、冷たい空気はなくどちらかと言えばほんわかした空気が漂っている。

少し前まで毎日忙しそうにしてた彼だから邪魔する気はない。

休憩しているのか体を伸ばしている彼の腕がこちらに伸びてきて、口元ら辺に手が来ている。

ほんの出来心だった。

彼の手を握りもっと私の口元に寄せて指の付け根の部分を少し舐めてみる。

「…んっ、!?」

思ったよりいい反応だった。
だから、少し苛めてみたくなったんだ。

「ちょ、なにして、…んん、ふっ、…」

時々息を漏らして顔を赤くしてる彼を見るとなんだかとても悪い事をしている気分になるが、こう、グッとくるものがある。

「も、A…っ、ストップ、！…何してんのさぁ(笑)」

「ちょっとした出来事で…(笑)」

「なにそれぇ〜、俺もする〜」

そう言ってニコニコとしている彼を見るとやり返されるのか…と思う気持ちになる。、

「覚悟してね？辞めてって言っても辞めてあげないんだから」

そう言ってニヤリと笑う彼を見ると

まぁこんなのも悪くないかと思うのだった。