31話目 ページ31
「もしもし?蘭姉ちゃん、・・・うん、Aお姉ちゃん具合悪いから安室さんがこのまま自宅へ送る事になったから。うん、僕はこれから電車でポアロに戻るね、わかった〜」
コナンは蘭に電話をかけると電車に乗り込んで米花駅へと向かった。
「(ま、安室さんが傍にいてくれるからAの事は大丈夫か)」
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その頃
安室は少し寄り道をしてからAを自宅へ送るために車を走らせていた。
気分転換のつもりでドライブをしながら安室は静かに助手席に座っているAを横目で見た。
さっきは、Aを一人にさせたくないという思いがあったが、彼女の気持ちを考えると少し強引な誘い方をしてしまったのではないかと反省をした。
「Aさん、先程は貴女の気持ちも考えずに誘ってしまい、すみません」
車を走らせながら安室は自分の思いを彼女に伝えた。
『・・・最初は一人になりたいって考えていました。でも、一人になると嫌な事ばかり考えてネガティブループにハマっていたかも知れません。今は安室さんに誘って頂いた事に感謝しています。ありがとうございます』
Aの表情は、ほんの少しだけ強張っていたが無理して笑顔を作ろうとしていた。
「良かった・・・。正直に言いますと・・・嫌われる覚悟で誘ったんですよ」
シフトチェンジをしながら安室は、薄っすらと汗をかいていた。
『嫌われる覚悟ですか?・・・、アハハ、嫌いな人なら誘いを受けて一緒に居たいとは思いませんよ?』
安室の意外な言葉にAは口元を押さえながら笑っていた。
さっきまで強張っていた表情もだいぶほぐれた様で一安心した安室は少しだけスピードを上げた。
少し遠回りしたが、Aの自宅マンションが見えてくると『あのマンションです』とAが指さした。
『安室さん、もしよかったら少し上がって行きませんか?お礼もしたいので・・・』
Aは持っていた鞄の紐をギュッと握り、小声で伝えると安室は一瞬戸惑ってしまった。
確かに彼女を一人にしたくないという気持ちと傍にいたいという気持ちはあったが、まさか自宅に上がらないかという誘いがくるとは思ってもいなかった。
戸惑いもあったが、彼女の誘いを無下には出来ないと思い、誘いを受けることにした。
「それでは、少しお邪魔しますね」
安室は来客用の駐車場に車を停め、Aと一緒にエントランスを通った。
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スタミュ ラブ - 作品読みました!凄く好きです!安室さん格好良すぎです!一番好きです! 続き楽しみです!更新大変かもしれないけど、頑張って下さい! (2017年6月24日 18時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
rito83_(プロフ) - えりこさん» えりこ様。コメントありがとうございます(^^♪ストックはあるのですが、自分が納得する内容になってから公開するようにしてしまったので更にカメ更新に・・・スミマセン(汗)でも、これからも頑張ります! (2017年6月6日 22時) (レス) id: 4e9c651773 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ - いつも更新楽しみにしています(^^)夢主ちゃんの謎も深まっていて本当におもしろいです!安室さんとの関係の進展も期待しています。更新大変だと思いますが、応援しています(^ω^) (2017年6月6日 20時) (レス) id: 2dd62819f2 (このIDを非表示/違反報告)
rito83_(プロフ) - えりこさん» えりこ様。感想有り難うございます。そのように言って頂けるだけでも励みになりますペコリ(o_ _)o)) カメ更新ですが頑張ります(^^♪ (2017年5月23日 20時) (レス) id: 4e9c651773 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ - 初めまして。安室さんが大好きなので読ませていただいたのですが、小説の書き方も上手で読みやすくてすごくおもしろいです。続き楽しみにしています(^^) (2017年5月23日 2時) (レス) id: 2dd62819f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リト | 作成日時:2017年5月6日 23時