19話目 ページ19
家路へと向かう蘭とコナンと一緒にAも駅のほうへと足を運んだ。
その途中、蘭のスマホに小五郎から電話が入ってきた。
「―――え？あ、ちょっとお父さん！」
一方的に電話が切れたことに蘭が怒っていた。
『どうしたの？』
Aは怒っている蘭の傍にいき、心配そうに声をかけると小五郎から「急に麻雀に誘われたから今日は帰れない」と言われたそうだ。
それを聞き、コナンが苦笑していた。
「私、これからお母さんの処に泊まるのに･･･もう！お父さんったら！」
握っているスマホが壊れそうな程、かなりご立腹に見え、そんな彼女の姿を見たコナンとAは恐怖で一歩後退りをしてしまった。
「ら、蘭ねーちゃん。僕、博士の家に泊まるから大丈夫だよ？」
コナンが怒っている蘭に向かって可愛く接しているのを傍から見ていたAは『(すごっ･･･、流石あの新一ママ譲りの演技力･･･)』と思った。
蘭がスマホの時計を見て困っていた。
「うーん、博士の家で泊まるのはいいんだけど･･･時間が」
コナンを博士の家まで送っている時間がないのだろうとAは察し
『蘭、私がコナン君を博士の家まで送っていくよ』
「え？でも･･･」
『大丈夫よ。私が責任を持ってコナン君を博士の家まで送るから♪』
蘭の背中をポンっと軽く叩いたAは、『さ！急いで支度しに行かなきゃね』とコナンと蘭の手を握って先導した。
蘭の自宅前に着くと、蘭はコナンを連れて急いで３階へ向かい支度をした。
その間にAは１階の階段前で待ちながら、ふと、外からポアロを覗くと梓とマスターがいたが安室はいなかった。
『いるわけ･･･ないよね』
もしかしたら、安室がいるかもしれないという期待があったが、あっけなく期待は崩れた。
そんなことを考えていると蘭とコナンが階段から下りてきた。
「ごめんね、待たせちゃって、はぁはぁ」
『そんなに慌てなくてもいいのに』
息が乱れている蘭に背中を優しくさするAが少しだけ笑った。
「じゃあ、Aさんコナン君のことお願いします」
『うん♪気を付けて行ってらっしゃい』
Aは蘭を見送った後、コナンの手を繋ぎ博士の家の方向へと歩いた。
ふと、米花駅の前でコナンが握っている手を引っ張って立ち止まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スタミュ ラブ - 作品読みました！凄く好きです！安室さん格好良すぎです！一番好きです！ 続き楽しみです！更新大変かもしれないけど、頑張って下さい！ (2017年6月24日 18時) (
レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
rito83_(プロフ) - えりこさん» えりこ様。コメントありがとうございます（＾＾♪ストックはあるのですが、自分が納得する内容になってから公開するようにしてしまったので更にカメ更新に･･･スミマセン（汗）でも、これからも頑張ります！ (2017年6月6日 22時) (レス) id: 4e9c651773 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ - いつも更新楽しみにしています(^^)夢主ちゃんの謎も深まっていて本当におもしろいです！安室さんとの関係の進展も期待しています。更新大変だと思いますが、応援しています（＾ω＾） (2017年6月6日 20時) (レス) id: 2dd62819f2 (このIDを非表示/違反報告)
rito83_(プロフ) - えりこさん» えりこ様。感想有り難うございます。そのように言って頂けるだけでも励みになりますペコリ(o_ _)ｏ)) カメ更新ですが頑張ります(^^♪ (2017年5月23日 20時) (レス) id: 4e9c651773 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ - 初めまして。安室さんが大好きなので読ませていただいたのですが、小説の書き方も上手で読みやすくてすごくおもしろいです。続き楽しみにしています(^^) (2017年5月23日 2時) (レス) id: 2dd62819f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リト | 作成日時：2017年5月6日 23時
