弱者との交流 ページ7
それからポツポツとリムルと話をしていると、何やら集団が近付いてくるのを感じた。リムルも感じたみたいだけれど何の用かしらね。
わらわらと30体程度の人形の魔物(というらしい)が武器を持って現れた。意味を為さない武具に貧相な身体。顔つきからして襲いにきたわけではなさそうだけど、武具と言うのすらおこがましいものを見たのは初めてで新鮮だわ。どこぞの小世界の石ころの方がよほど魔力を持っている。
「グガッ、強キ者ヨ…。コノ先ニ、何カ用事ガ、オアリデスヵ?」
代表らしき者がそう話す。他の者は何人か逃げ腰だが、此奴は私達から目を離さない。
『さてリムル。貴方はどうするの？私はどうしたって構わない。何だか貴方のそばにいると面白そうだから、これから共に行くわ』
〈
『こいつ、脳内に直接…!?とりあえずゴブリン達と話すよ。案外会話も成り立つかもしれないし』
『分かった。私は基本何も言わないでおくから何とかしなさいね』
『えっ』
リムルは魔物達をゴブリンだと断定していたようだけど、これで違っていたら面白いわね。
〈
「初めまして、でいいのかな?俺はスライムの、リムルという。彼女はエリルだ」
途端にゴブリンがざわめきだす。どうやら彼に恐怖を感じているみたい。武器を投げ捨てて平服している者もいるし。
「グガッ、強キ者ヨ！アナタ様ノお力ハ十分ニワカリマシタ!!!声ヲ沈メテ下サィ!!!」
強い者なら、言葉や声にすら魔力は込もる。彼等はそれを感じ取っているのでしょうね。リムルの魔力はこの森林一帯においては群を抜いている。
私からすれば対した差はないけれど。
「すまんな。まだ調整が上手く出来なくて」
何故かリムルは謝った。
「オソレオオイ。我々ニ謝罪ナド、不要デス!」
言葉は通じているらしい。私とも通じたのだからある意味では当然と言える。
「で、俺達に何か用か?この先には別に用事なんかないよ?」
「左様デシタカ。コノ先ニ、我々ノ村ガ在ルノデス。強力ナ魔物ノ気配ガシタノデ、警戒ニ来タ次第デス」
強者の気配を感じたのなら逃げるの一択ではないかしら。まさか倒せるとは思っていないでしょうし、何かを差し出して安全の確保でもしようとしてたのかもしれない。
「強い魔物の気配?そんなもの俺には感じられないけど…?」
馬鹿がいた。思わず白けた視線を送った。
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ゴブリン達にはエリルは人間に見えてます。
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まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» コメントありがとうございます。励みになります😊不可侵領海の名は伊達じゃないですね…！ (2023年4月10日 18時) (
レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - エリル強い。流石だ。無理せず更新頑張ってください！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page12 id: ed35c69c25 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - あはは…。自分今受験シーズン真っ只中なので、時々しか見られませんが、これを楽しみにもうひと踏ん張り頑張ろうと思います。 (2022年12月27日 16時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» あばばばば…正直ネタとして置いていたようなものですがこれからチマチマと書こうかと思います。まおがくファンにお会いできるとは嬉しい限りです。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 最高です。こういうのを待っていました。まおがくの夢小説は少ないのでとてもうれしいです。更新頑張ってください (2022年12月25日 12時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
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