驚きの矮小さ ページ5
「あー、俺に聞きたいことってなんでしょうか？正直俺、何か知ってるとは言い難いんですけど…」
酷く怯えた様子はない。及び腰ではあるけどへつらっている訳でもない。基本が低姿勢なだけの、私の力を感じ取れない弱者。はっきり言って彼に聞いても何も得られ無さそうだけど、一応聞いておこうかしら。
「この世界について聞きたいの。私はこの世界に転生してきたばかりで何一つとして知らないから」
「えっ、あなたも転生者なんですか!?」
『も』ということは彼も転生を果たしたということ。でも銀水聖海の何れかの小世界の出身ではないと見ても良さそうね。本来銀水聖海において転生魔法は記憶を引き継がない。〈
それが分かれば充分。
「そう。それで、あなたはこの世界についてどのくらい知っているのかしら」
「ええとですね…」
・
リムルの説明はかなり偏っていた。人間、魔物、亜人、魔人、魔族、竜種。転生者、異世界人。そして、スキル。何かを知っているとは言い難いというのも嘘ではないらしい。
「ふぅん。ヴェルドラに、大賢者ね…世界の言葉とやらも納得がいったわ」
説明は明らかに他者から与えられたもので、誰に教えてもらったのかは問い詰めた。竜種、暴風竜ヴェルドラ。御大層な呼称だこと。
また説明途中で秩序の様な力が反応を示していた為にそれについても問い詰めた。隠していたようだけど、私に隠し事なんて100億年早い。気に留めもしなかった彼の経緯は転生時に大きく影響を与えたらしい。
でも、スキルなんてどうでもいい。私が驚いたのは彼の生まれた世界。魔法の、魔力の存在しない、弱者のみの生きる世界。
知性の高い生物は人間のみ。魔法は存在せず、全てを手作業か電気・電気機器を用いて生活する。死んでも〈
まさか矮小な生物にこんな驚きをもたらされるなんて。転生して早々、面白いことになったわ。
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ヴェルドラすら知らないリムルの秘密を知っちゃったよ…
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まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» コメントありがとうございます。励みになります😊不可侵領海の名は伊達じゃないですね…！ (2023年4月10日 18時) (
レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - エリル強い。流石だ。無理せず更新頑張ってください！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page12 id: ed35c69c25 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - あはは…。自分今受験シーズン真っ只中なので、時々しか見られませんが、これを楽しみにもうひと踏ん張り頑張ろうと思います。 (2022年12月27日 16時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» あばばばば…正直ネタとして置いていたようなものですがこれからチマチマと書こうかと思います。まおがくファンにお会いできるとは嬉しい限りです。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 最高です。こういうのを待っていました。まおがくの夢小説は少ないのでとてもうれしいです。更新頑張ってください (2022年12月25日 12時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
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