名付けの代償 ページ16
最初の名付けは、村長から。
息子に付けられた名前は"リグル"。リムルは彼に"リグル・ド"＝リグルドと名をつけた。絶対に適当につけたわね。
息子がいたらリグルを名乗り、自分に"・ド"を付けろ!と、言ったときは面白くて笑った。それを大真面目に捉えた村長…リグルドにも。
その上、
「息子にこの名前を継がせる許可までいただき、感涙に耐えませぬ！！！」
などと、大げさに喜ぶのだから腹が捩れて大変だった。リムルは妙な罪悪感を感じていたのも傑作だった。幾年の年月が経ったときに恨まれないといいわね。
ゴブリンリーダーの名前は"リグル"。リムルに祈りを捧げるような体勢で感激している。
ぽいぽいとリムルが名付けをしていると、恐る恐るリグルドが声をかけた。
「リムル様…大変有難いのですが……、その、宜しいのですか?」
「何がだ?」
「いえ、リムル様の魔力が強大なのは存知て居りますが…その、そのように一度に名を与えられるなど…大丈夫なのですか?」
「む?まあ、問題ないだろ」
そう言って気にも止めず、名前付けを再開した。その様子に思わず失笑してしまう。リムルは思ってる以上に馬鹿だった。まぁ、面白いからいいけれど。
そして、ゴブリンの名前を付け終わり、牙狼族の番となった。
牙狼の新たなリーダーは、前ボスの息子らしい。さしたる違いはないが、あれよりは成長しそうな感じね。
リムルがランガと安直な名前をつけたときだった。
リムルからさっきとは段違いの魔力がランガに注ぎ込まれていった。途端にリムルは動かなくなる。大賢者の力が目に入り、間髪入れずにリムルと大賢者の回路に割り込んだ。
《告。体内の魔素残量が一定値を割り込みました!低位活動状態へと移行します。
尚、完全回復の予想時刻は、三日後です 》
…要は魔素の使い過ぎでぶっ倒れたと言うこと。ちみちみと減り続けていた魔素がランガと名付けを行ったことで一気に消費されていた。その結果がコレね…。
馬鹿を見ていると面白い。
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まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» コメントありがとうございます。励みになります😊不可侵領海の名は伊達じゃないですね…！ (2023年4月10日 18時) (
レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - エリル強い。流石だ。無理せず更新頑張ってください！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page12 id: ed35c69c25 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - あはは…。自分今受験シーズン真っ只中なので、時々しか見られませんが、これを楽しみにもうひと踏ん張り頑張ろうと思います。 (2022年12月27日 16時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» あばばばば…正直ネタとして置いていたようなものですがこれからチマチマと書こうかと思います。まおがくファンにお会いできるとは嬉しい限りです。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 最高です。こういうのを待っていました。まおがくの夢小説は少ないのでとてもうれしいです。更新頑張ってください (2022年12月25日 12時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
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