士気の向上 ページ11
リムルは戦えるというゴブリンを集めたが、その戦えるゴブリンは皆ボロボロ。戦力と言うよりも盾にした方がいいくらい。オマケに他のゴブリンは子供や老人しか残っていない上に増援はない。まぁ、いようがいまいが変わらないでしょうね。
集められたゴブリン達は、信仰とも言える眼差しでリムルを見つめている。そのリムルは視線の重さにかやりにづらそうにしていた。
「皆、状況は分かっているか?」
「はい!我々の生きるか死ぬかの戦いになる!と覚悟は出来ております!」
リムルが重々しく聴くとゴブリンリーダーが即答した。何人か震えているが、戦となれば無理もないか…しょうがない。
「気負う事はない、気楽にな。気負ったところで、負ける時は負けるのだ。最善を尽くす、その事だけを考えろ!」
あら、案外上手い事を言うのね。自分に言い聞かせるようにも感じるけど…まぁいいわ。別に負けないもの。
「ねえ、貴方。リムルと牙狼族が戦えばどちらが勝つかしら」
「リムル様です!!」
ゴブリンの一匹に尋ねると、そう即答された。一片の迷いもなく、リムルが勝つと思っている目だ。
「そう。そうよ。良くわかっているじゃない。…それなら、何故怯えているのかしら。何故圧倒的な強者がいるのにも関わらず、恐怖に呑まれているの?…教えてあげる。いかなる強者であろうとも、戦場では恐怖に呑まれた者から死ぬの。怯えている、お前から死んでいくの」
ゴブリンを見下しつつ、一定のトーンで淡々と事実を話す。
「ここにいるのは(私を除けば)森の誰よりも強い魔物よ。その配下がたかだか獣風情を恐れるなんて、そんな馬鹿なことしないでちょうだい。それはリムルを信頼してないも同然。貴方達はリムルを信じ、全身全霊で彼の命令をこなせばいい。恐れる事など何もないの。…ここにいるのは誰かしら?」
「はい!我らの主、リムル様です!」
「そう……よろしい」
震える者はいなくなり、満足気に頷く。顔つきが良くなり、リムルへの眼差しの重さが増し、リムルから非難の視線が来た。いい度胸してるわね。私からも何か言ってくれと頼んできたのはリムルでしょうに。
ふっと鼻で笑ってやれば諦めの視線へ変わり、数巡後にはゴブリンに命令を下した。
彼がこの後、何度も行う事になる命令。
その最初の言葉が、この時発せられた。
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更新止まっていて申し訳ないです…
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まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» コメントありがとうございます。励みになります😊不可侵領海の名は伊達じゃないですね…！ (2023年4月10日 18時) (
レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - エリル強い。流石だ。無理せず更新頑張ってください！ (2023年4月9日 19時) (レス) @page12 id: ed35c69c25 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - あはは…。自分今受験シーズン真っ只中なので、時々しか見られませんが、これを楽しみにもうひと踏ん張り頑張ろうと思います。 (2022年12月27日 16時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - アルパカさん» あばばばば…正直ネタとして置いていたようなものですがこれからチマチマと書こうかと思います。まおがくファンにお会いできるとは嬉しい限りです。 (2022年12月26日 7時) (レス) id: d0b3ca0e89 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - 最高です。こういうのを待っていました。まおがくの夢小説は少ないのでとてもうれしいです。更新頑張ってください (2022年12月25日 12時) (レス) id: ab43b473cb (このIDを非表示/違反報告)
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