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「じゃあ一人一人、今から魔法型を調べる」
その声に教室の中はまたざわついた。でもさっきとは違って、ちょっと楽しそうな声もちらほらと混じって聞こえてくる。
かくいう僕も何気に楽しみにしている。
だって自分の魔法型なんて、未知の領域と言っても良いくらいだから。
「最初はサタナース、前に出てきてくれ」
「俺ですか？」
「一番前の席で端と言ったら、最初にあてられるのが常だろう」
サタナースと呼ばれた一般のあの男の子が、戸惑いながら席を立つ。
確かに一番前の席の、特に右側はよくあてられる。席では最も嫌われている場所と言われても過言じゃない。村の学舎にいた時は大体後ろ辺りの席だった僕だけど、席替えでもうまくあの席は避けることが出来ていた。
でもたまに先生の気分で『あー、じゃあ今日は一番後ろからな』なんてことがあったから油断は出来なかった。でも授業をサボって絵を描くのには最適。
「じゃあいくぞ」
「はい」
「利き腕を伸ばして仰向けに手を広げろ。それから中指を折り込め」
サタナースが教壇の前で先生と向かい合っている。
「折り込んだら集中しろ。そうしたら、セーメイオンと言え」
「セー？」
「セーメイオン。印という意味だよ」
サタナースの肩に手を置いた先生は、大丈夫だ、と言うと肩から手を離した。
「セーメイオン(印の華)」
皆が見守る中、彼がとうとう呪文を唱える。ゴクリと誰かが息を呑む音が聞こえてきそうで、僕は眠気覚ましになりますように〜と思いながら必死に寝るのをこらえていた。
「？ なんだろ」
先生が教えた通りの動作をした彼の周りには、次第に変化が見えてくる。
教壇にあった教科書はひとりでにパラパラと紙がめくれて、窓も開けていないのに 皆の髪の毛が風で揺れたりしていた。
それから暫くすると、サタナースの手の上に小さな竜巻が出来ていた。
僕の眠気もちょっと覚めた。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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あずきいろ
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まくすうぇる(プロフ) - みいちいさん» え･･･あ、ありがとうございます！そんなことを言っていただけるなんて感謝感激です！(泣)（うふふ･･･更新意欲がまたわいちゃうかも）←キモ(( (2020年2月22日 23時) (
レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
みいちい - この小説を書いていただき本っっ当にありがとうございました!!とっっても面白かったです!! (2020年2月22日 20時) (レス) id: e1040108a0 (このIDを非表示/違反報告)
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