Please Valentin ymmt ページ3
※学生設定。どちらかといえば中学生イメージ
人生であと何回、こんなに好きな人に出会えるだろう。
陸上部でありながら、勉強もクラストップ。
気遣いもできる甘いマスクの貴方がクラスで、いや、学校中の人気者でないわけがなかった。
今日はバレンタインデー。
街や人はみんな浮かれている。
聖バレンタインデーの悲劇の日と強がってみたところで何も変わらない。
友達用と言いながら、1番上手に出来たものを1番丁寧に包んで、わざわざ紙袋に入れて持って来た私も十分に浮かれている気もする。
今日は特別で、告白デーなんだ。みんなに紛れて告白したい。
「当たって砕けろ!」
って第三者は言うけれどなんて無責任なんだろう。
部室へ向かう貴方の背中に私は声をかけられない。
両手には、誰からもらったのだろう、溢れんばかりの思いが詰まった糖分を抱えていた。
片思いも捨てたもんじゃない。
こんなにロマンティックなスリルを感じられるのだから。
クラスメイトに気付かれないように、踊り場の途中、すれちがいざまにそっと渡した。
答えなんて、なんでも良いんだ。
この今日の浮かれた空気と共に思いを吐き出してしまわないと。
「ずっと待ってたんだよ?」
片想いの昇華まで、あと少し。
Please Valentin →お願いヴァレンティヌ
Take me to Wimbledon wtnb→←first love butterfly izw
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まやり | 作成日時:2022年10月10日 11時