【文スト】太宰治の妹は無気力です

第弐拾禄話 ページ28

…来たはいいんだけど






皆、どんな反応するんだろ





なんか、緊張してきたんだけど



深呼吸して…




よし、あk



｢あっ！！碧祈さんっ！｣



『うわぁ！？


びっくりした…敦くんかぁ…』





開けようとしたら、後ろから声をかけられ、とてもびっくりした



何時も通り爽やかな敦くん




その後ろには、あの時の二つ結びの女の子がいた





えっと、名前何だっけ…



ま、いいや






｢あっ、碧祈さん、鏡花ちゃんが探偵社に入ったんですよ！



ねっ、鏡花ちゃん！｣




あ、そうそう、鏡花ちゃんだ



少し名前を呼ばれると、少し戸惑いながらも前に出てくる鏡花ちゃん





2人とも傷は無いみたいだから、晶さんに治してもらったのかな






『鏡花ちゃん、どうも、太宰 碧祈です。


碧祈って呼んで』



｢私は、泉鏡花


あの時、助けてくれて有難う・・・｣




それだけ言うと、恥ずかしかったのか分からないけど、敦くんの服の裾を掴んでいた






え、かわいいな、鏡花ちゃんは



妹にほしいな、うん





｢おい、小僧、ここで何してる


って、碧祈、やっと来たか｣




あ、独歩さん…


あの時以来だ、会うの




少し、自分的には気まずかった




『あの時は、いきなり居なくなってすいませんでした』



｢別に気にしてない


だけどな、心配してるんだからな





俺も皆も｣





目を少し逸らしながらも、僕の事を心配してくれていた



独歩さんのこういう所やっぱ落ち着くなーって思う




｢ほら、碧祈も入れ｣


『うん』




敦くん、鏡花ちゃん、独歩さんの後に僕が入っていくと、まず彼奴が抱きついてきた



いや、抱きついてきそうになったの方が近いか





思いっきり飛ばしてやりました



社長に教えて貰った技で←





彼奴はほっとこう、うん




｢あ、碧祈来たんだ！


で、決心は付いたのー？｣




一番僕の今の状況を分かってくれてる乱歩くん



僕に気を使ってくれてるよ






もう、大丈夫だよ






『決心はついた』









自分にしか出来ない事





それをやるだけだから・・・

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