第拾話 ページ11
僕は、さっきいたカフェに戻って、珈琲をまた飲んでいた
てか、遅くないか
「碧祈さん、待たせてすいません
芥川です」
振り返るとそこには龍くんの姿と龍くんより身長が小さい人がいた
あ、あの人が帽子の人かな
あのマントに小柄な姿からして、たぶんあの人だとわかった
『龍くん、その人が?』
「そう」
「どーも、中原中也と言います」
その人は、頭を少し下げて自己紹介した
『あ、どうも
太宰 碧祈です』
「だ、太宰っ!?」
僕が自己紹介をした時、中也さんも龍くんの時と同じように驚いていた
そんなにこの苗字は可笑しいのかな…
『あ、あの、中也さん?
そんなに僕の苗字って可笑しいですかね…』
そう聞くと、中也さんは口を開いた
「太宰 治って知ってるか…?」
「中原さん、碧祈さんはあの人知らないみたいですよ」
と、中也さんに伝えていた
中也さん、絶対僕のこと疑ってる…
もうっ!!
あの糞兄は何をしたんだよっ!!
あっ、そうだ
『あの、中也さん、これ、中也さんの帽子ですか…?』
「っ!そう!探していたんですよ!!
ほんとありがとうございます!!」
僕から受け取った帽子を大事そうに見つめていた
微笑んでいる中也さんが、なんかかわいかった
「…中原さん」
「あ、ごめん、芥川
とりあえず、ほんとに拾ってくれてありがと
えーっと…」
『碧祈でいいですよ!
たぶん、中也さんの方が歳上ですし』
なんとなく、雰囲気が兄に似てる気がした
だから、中也さんは歳上かなーなんて
「俺は22歳だぜ?
碧祈ちゃんはもう少し若そうだね
芥川と同じくらいか?」
『あ、そうですよ
龍くんと同い年です(´∀`)』
よく分かったなぁ
あ、まだ言ってなかった
『龍くん!
ほんとありがと!!
帽子の持ち主見つけられたのは龍くんのおかげだよ』((ギュッ
「い、いや、そんなになんもしてないよ」
そう言いながら、顔を反らす龍くん
僕が繋いだ手を離すことはしなかった
「あ、そういえばさ」
中也さんが少し龍くんと僕を睨んだようにも見えた
気のせい?
「碧祈ちゃんって異能力者なんだね」
…さっきの見られてた
え、ピンチじゃない!?
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芥川龍之介
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文スト、とうらぶ好きの審神者夜霧様 - 太宰さんは首領のことを【森さん】と呼びます…中也は紅葉のことを【姐(あね)さん】と呼びます (2019年2月15日 6時) (レス) id: aa64b13255 (このIDを非表示/違反報告)
-kanade-(プロフ) - 通りすがりさん» ご指摘ありがとうございます、見直して、訂正させてもらいます(〃..)) (2018年1月9日 12時) (レス) id: d523633156 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 過去編の全話、叔父さん表記だから親戚の叔父さんが犯人だったのかと思ったら普通の世間一般の"おじさん"の事でしたか(笑)。
叔父さん表記だと親戚の叔父さん認識になると思うので…おじさん表記、或いは小父さん表記に直しておいた方がいいと思いますよ?(^_^;) (2018年1月9日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
-kanade-(プロフ) - 灰神楽さん» 本当ですか、、、?確認してみます!ありがとうございます(*- -*)すごいマイペースですがこれからもがんばります! (2017年8月26日 17時) (レス) id: d523633156 (このIDを非表示/違反報告)
灰神楽 - 面白かったです!でも、途中から僕の名前が認識されてなくって蒼祈になってました!僕の不注意だったら申し訳ありません。 (2017年8月21日 18時) (レス) id: 322a09aa57 (このIDを非表示/違反報告)
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